右足が不自由なかえでと妹のつくしのやりとりがメインとなる日常のお話本です。とても美しい絵が多く使われていいます。
かえでの足の障害は病名不明です。先天性なのか後天的なのか…どのような経緯で足が不自由なのかで読んでいる方の心構えも決まってくるのですが一切書かれていません。大事だと思うけどな。
「お姉ちゃんの足が不自由」なネタ別になくても良くない?姉妹のやりとりだけでこの本成り立つのでは?と思ってしまいました。(ドッジボールで足が不自由なかえでが悲しい思いをする描写も別にいらないのでは…)
となりのトトロのサツキとメイのやりとりが苦手な私にはこの本は読みにくい本でした。姉妹のやり取りの気持ち悪い部分がギュッとつまっている気がする…サツキとメイのやり取りをみて「ほっこりする」と思っている人はこの本を読むといいと思います。私はダメでした。「〇〇しな」というかえでの言い方がもう受け付けない。「くつひもむすびな」とか。
二人のお母さんはあまりいいお母さんではなさそう。お祭りを楽しみにしているつくしに対して「おばあちゃんはぎっくり腰で動けないんだからお母さんはお祭りなんて行ってるヒマないの」と言い切っています。これは酷い。
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つくしちゃんとおねえちゃん
作 いとうみく
絵 丹地陽子
発行 株式会社福音館書店
2021年3月20日初版発行
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