表紙は黒い雲が上空に浮かぶ海がみえる場所でブラック・ジャックが風に吹かれています。
第1話「99.9パーセントの水」
架空の病気、伝染病グマと向きあうブラック・ジャックがポジティブなお話。自分を安楽死させたいキリコとの対比が良いですね。
第2話「ピノコ生きてる」
白血病のピノコと輸血による治療を試みるブラック・ジャック。可仁博士が良い人で良かった。
第3話「動けソロモン」
優しいアニメーターのお兄さんとピノコの友情が可愛いお話。お兄さんは腸閉塞だけではなく腹膜がんが発見されましたがブラック・ジャックの手術もあるし完治しそうでよかった。
第4話「後遺症」
大動脈瘤の後遺症で野球ができなくなった堀切選手が新たな一歩を踏み出す所が感動的。
第5話「ポケットモンキー」
お金による殺人事件に巻き込まれたブラック・ジャックが可哀そうなお話。殺された妻良内役(つまらないやく)さんの名前があんまりです。
第6話「ブラック・ジャック病」
架空の病気ブラック・ジャック病に振り回されるブラック・ジャックが気の毒。突然変異で毒性をおびたヤムイモが悪さをしているという食べ物由来の病気は怖いです。
第7話「やり残しの家」
放射線障害による白血病の丑五郎がブラック・ジャックの入院第1号患者となるお話。広島にいたことが原因のため運が悪かったとしか…
第8話「モルモット」
実験動物のモルモットと腎臓病(病名不明)で透析を受けている羽二夫の友情物語。モルは動物実験でわざと病気にされて可哀そうです。モルモットの手術もできるブラック・ジャックがすごい。
第9話「激流」
胎盤早期剥離で帝王切開をしたおかみさんが死亡してしまうお話。残された子供たちがどうなってしまうのか気になってしまう終わり方。
第10話「フィルムは二つあった」
重症のデルマトミオージス(皮膚筋炎)の息子を助けたい父の愛情がわかるお話。ブラック・ジャックと辰巳先生の友情も感じられて病気の息子さんも治ってハッピーエンド。
第11話「短指症」
さらっとグリオーマの手術を成功させたブラック・ジャックですが親子問題に巻き込まれています。短指症で親子関係がはっきりして良かった。
----------
----------
著者 手塚治虫
発行者 三木章
発行所 株式会社講談社
1983年4月20日第1刷発行
----------
----------