私はもろに氷河期世代なのですがこういうチラシ心底腹が立ちます。
二本あしのワンコ すみれちゃん、生きる
二本足の犬(おそらく柴犬)、すみれちゃんの写真が多く載っている本です。
ワンコという表現があまり好きでは無いのでタイトルがゾワっとしました。
河川敷を一匹で歩いている所を保護→元の飼い主と違う人に引き取られ飼い犬に→またしても自由に一匹で歩いていて電車に轢かれる→警察に保護されるものの治療もされずウジがわくまで放置される→元の飼い主が引き取りを拒否→群馬わんにゃんネットワークが今の飼い主からすみれちゃんを引き取る→治療するも左前足と左後足切断。
という流れになっています。
読んでいるとすみれちゃんには放浪癖や首輪抜け、逃げる癖のようなものがあるので最初の河川敷を歩いている時には最初の飼い主はすみれちゃん(別の名前で呼ばれていたと思いますが)が帰ってくると思っていたのではないでしょうか…
すみれちゃんをその後ひきとった飼い主の元からも逃げて結果的には電車にひかれているので最初の飼い主が逃げる癖を治してあげれば良かったのかもしれません。
すみれちゃんを引き取った飼い主が家族の介護を理由にすみれちゃんを見捨てたのはリアルだなと感じました。
(実際にはすみれちゃんの介護はほぼ不要だった事がわかるので余計にかわいそうです)
実際家族の事情で捨てられる犬は多いと思います。
犬用車椅子で楽しそうに歩くすみれちゃんの写真が多いので安心しました。
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二本あしのワンコ すみれちゃん、生きる
著者 すみれのしっぽ ©Sumire no shippo 2016
写真 sora 群馬わんにゃんネットワーク
発行者 株式会社セブン&アイ出版
2016年9月22日第1刷発行
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謎解き 探偵に届いた一通の手紙のポスター
謎解き 探偵に届いた一通の手紙のポスター。絵が萌え絵でかわいいですね。
難病生活と仲間たち 生命の輝きと尊さを
表紙はありのまま舎の建物です。お洒落な建物でスッキリした印象です。
表紙をめくるとありのまま舎でのイベントをたくさんの写真によって見ることができます。
カラオケや趣味の時間などもたくさんあって充実していることがわかります。
アニメの「明日の風に向かって」のポスターも白黒ですが掲載があります。
見てみたいですね…
筋ジストロフィー患者の日常生活・社会生活・生き方等について丁寧にまとめられている本です。
山田富也さんと白江浩さんによってメインは書かれていますが、阿部共嗣さん・中島英一さん・佐々木文夫さん・岡村隆税さん・高野岳志さん・丸山聖一さんの筋ジストロフィー患者としての生き様も綴られています。
すでにお亡くなりになった方もいて悲しいのですがこうして本になって読むことができて良かったです。
病気と向かい合いながら生活のクオリティを上げていこうとする勇気が読み取れました。
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難病生活と仲間たち 生命の輝きと尊さを
著者 山田富也 白江浩
発行者 白井隆之
発行所 燦葉出版社
2002年2月12日第1刷発行
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正倉院宝物のポスター
正倉院宝物のポスター。並べてあるポスターが目立ちます。
舞台 行先不明のポスター
舞台・行先不明のポスター。不運な主人公ががんばるお話なので気になります。
超高層ビルのサバイバル 1 科学漫画サバイバルシリーズ
今回のサバイバルの舞台は「超高層ビル」です。
マ・テンロウ社長がろくでもない大人だったのでジオ、ドンギョン、ケンジがトラブルに巻き込まれます。
後からはビルダリングをしていた大人のロバートもジオ達に加わりますが子供達だけでのトラブル対応は危険が多すぎてハラハラします。
仲間のケンジがストレスからくる高所恐怖症と判明しますがジオ達はケンジを守りつつ安全に行動しています。ビルの停電というだけでもかなりマズイ状況なのに意外と平然としているジオはさすがサバイバルキング。
ドンギョンの作画が可愛くて読んでいて和みました。サバイバルシリーズの女の子はハキハキしていて読んでいて楽しいですね。
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超高層ビルのサバイバル 1 科学漫画サバイバルシリーズ
文 ポップコーン・ストーリー
絵 韓賢東
発行者 橋田真琴
発行所 朝日新聞出版
2020年12月30日第1刷
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ちゃんと知りたい「がん」のこと 学ぼう・向き合おう・支え合おう 3「がん」とともに生きる社会へ
がんについて学べる大型の本です。
紹介されている病気は乳がん、膵臓がん、クローン病、小児がん、骨肉腫、網膜芽細胞腫…等々。
紹介されている言葉はピンクリボン、オストメイト、ストーマ、AYA世代、ヘアドネーション、こどもホスピス、院内学級、がんサバイバー、抗がん剤、献血、サイコオンコロジー、リレー・フォー・ライフ、マギーズ東京…等々。
優しい言葉と写真、かわいい絵などで丁寧に解説しているので理解が深まります。
「学ぼう・向き合おう・支え合おう」という言葉通り学べるし向き合えるし支え合いたくなるような流れで悲壮感もなくすっきり読めます。
たとえがんになったとしても向き合える状況がこれだけあるという事は支えになると思いました。
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ちゃんと知りたい「がん」のこと 学ぼう・向き合おう・支え合おう 3「がん」とともに生きる社会へ
編者 株式会社幸運社
監修 保坂隆
発行者 小安宏幸
発行所 株式会社汐文社
2021年10月初版第1刷発行
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そして、遺されたもの 哀悼 尼崎脱線事故
JR福知山線脱線事故で亡くなった方への追悼本です。
福田和樹さん、勝部晃奈さん、川口初江さん、小前宏一さん、下浦善弘さん、杉山恭枝さん、片瀬朗さん、西野節香さん、福原正之さん、川東康子さん、芦原直樹さん、大角正さん、小杉繁さん、小杉靖子さん、菅尾吉崇さん…15名の方の亡くなった家族が思いを綴っています。
通勤通学にかぶっていたせいか、働き盛りの人や学生が多く辛いです。ありふれた毎日の日常で電車に乗っていて死亡するなんて普通は考えていないので運が悪かったとしか言いようがない。
菅尾吉崇さん(享年31)はウイルス性髄膜脳炎に四年前かかり、親の顔すらわからない状態から見事回復し、司法書士を目指していた矢先に死亡しているので無念すぎます。
JRの当日の動きを考えると許される問題ではないのでいまだに私はJRが嫌いです。
当時のニュースの電車が大破した映像は衝撃的でした。あれ以来なるべく電車の前には乗らない様にしています。
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そして、遺されたもの 哀悼 尼崎脱線事故
著者 「週刊文春」特別取材班
発行者 松井清人
発行所 株式会社文藝春秋
2005年6月25日第1刷
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微生物のサバイバル2 科学漫画サバイバルシリーズ
微生物のサバイバル2巻です。
ジュリの愛犬のテリーは体が弱く下痢が続いているためウンチの微生物検査をしようとしています。
予想はしていましたがテリーの下痢便の中にジオとケイは落ちます。ヒポクラテス号の中にいるので安全?といえば安全?ですが下痢便の中に落ちる主人公というのもなかなかレアなのでは。
潔癖症のケイはこの状況に耐えられず下痢便の事を「小さな宇宙」と呼び現実逃避をしていますが、便の中の菌を見てテリーが酷い腸炎にかかっている事を発見します。
チョウ先輩が勝手にヒポクラテス号に乗ったのでノウ博士は怒り、腰痛になっています。ノウ博士=腰痛のイメージが定着してきました。
テリーはクロストリジウム・ディフィシル菌による腸炎で糞便移植療法をし回復します。
(クロストリジウム・ディフィシルは2016年にクロストリディオイデス・ディフィシルに変更があったみたいですね。)
糞便移植療法ではジオとチョウ先輩がテリーのお尻に直接入りヒポクラテス号から健康な犬の糞便を移植しています。チョウ先輩は犬の腸の中をエンジョイしていて驚きました。
下痢、下痢便、糞便移植、おなら等々のマニアックワードが躍るのでなかなか人を選ぶシリーズでした。
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微生物のサバイバル2 科学漫画サバイバルシリーズ
文 ゴムドリCO.
絵 韓賢東
発行者 須田剛
発行所 朝日新聞出版
2017年5月30日第1刷発行
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冬を旅する少女 美和子12歳
主人公は12歳の美和子。さし絵や表紙をみるととても美しい少女です。
美和子が「雨も心の友」を書いた作家の砂川陽子先生に手紙を書き、砂川先生がアポなしで美和子に会いに行く所から話がはじまります。
個人情報の扱いがガバガバなのが気になりますが、1984年の本なのでまだ個人情報の取り扱いが甘かったころなので仕方ないです。
今だったら来た手紙から住所を確認し、作家が読者の元へ出向いたら通報されそうです。
砂川先生は帝王切開で娘の尚子を取り出した後、子供が産めない体になってしまったことから女の子が苦労しているのが気になる様子。
父が刑務所に入っているので母が働き、貧困、貧乏で苦しいですが美和子はまっすぐに育ち、どこに出しても恥ずかしくないような礼儀正しさがあります。
美和子の父が「ただ優しいだけのバカ」だったことから悲劇がはじまります。
同僚の男、早川に騙されサラ金の保証人になってしまい生活に困った挙句に郵便局で強盗をしてしまいます。
美和子は「加害者家族」「強盗の娘」として世間の白い眼を向けられながら生きることになります。
犯罪を犯した為、せっかく買った新築一戸建ての素晴らしい家は四か月住んだだけで売り払う事になってしまったのが気の毒でした。
父は一年に三回は風邪等で熱を出し、弟の勇一も一年に二回は40度くらいの熱をだしている描写があり、勇一は肺炎になりかけてしまいます。お金がないので栄養のあるものが食べられず体が弱っていた様子。病気の子供をかかえているのにお金が無いためタクシーも呼べない母が可哀想でした。
救いは母が父をまだ愛している事と、美和子と勇一が父を好きなこと。刑務所から父がもどり、家族四人で幸せに暮らせることができますように…と思いながら読み終えました。
実際には刑務所から戻った元犯罪者は「ムショ帰り」という事で仕事につけず、荒れてしまう事が多く、DVや新たな犯罪に走ったりする事もあるので美和子の父だけはそうならないで欲しいなあ…と思いました。
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冬を旅する少女 美和子12歳
作家 中島信子
画家 前田真木子
発行者 田中治夫
発行所 株式会社ポプラ社
1984年12月第1刷発行
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ずる賢く幸せになる 元ゲイ風俗ボーイの人たらし哲学
もちぎさんの「人たらし哲学」本です。
もちぎさんは毒親育ちながらも風俗で立派に働き現在の地位を手に入れているので「哲学」の部分に惹かれて読んでみました。
風俗店やゲイバーで知り合った数々の印象的な人たちのお話は読み応えがあります。ツイッターなどで漫画で描かれていたお話もありますが文章になると印象が違います。
元ゲイ風俗ボーイと表紙に書いてあるだけあってセクシュアルマイノリティ関連やLGBTs(LGBTQ)関連のお話が多め。
「素敵な人と知り合って適切な会話が出来る実はすごいあたい」「本当は能力を隠している実は出来る人間のあたい」「良きアドバイスを先輩からされちゃう可愛がられてるあたい」等をを演出しているあたりがずる賢いな…と思いました。(悪い意味ではなく自分の売り方や魅力をわかっているというずる賢さです)
自分の魅力がとことんわかっている人が書いた本だと思いました。
社会人時代にうつになったりした事や風俗の仕事の事なども事細かに書かれていますがノンフィクションにしてはドラマチックな部分が多すぎるような気がします。実は創作が入ってない?と少し疑ってしまう部分も多少ありましたがスッキリ読めました。
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ずる賢く幸せになる 元ゲイ風俗ボーイの人たらし哲学
著者 もちぎ
発行人 見城徹
発行所 株式会社幻冬舎
2020年12月15日第1刷発行
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ぼく、がんばったんだよ 筋ジストロフィーの少年の旅
デュシャンヌ型筋ジストロフィーの吉村和馬くん(小学五年生)が主人公。
タイトルは「ぼく、がんばったんだよ」というセリフが入っていますが京都に住んでいて本文でもセリフ部分は京都弁(関西弁?)なので「ぼく、がんばったんやで」と京都弁のタイトルが良かったかもしれません。
和馬くん家族は阪急電車の駅を一つ一つ歩き、74キロをこつこつ歩いていくという旅を始めます。
京都線の烏丸駅から神戸線の三宮までの距離なので相当な距離です。私は兵庫に住んでいた事があるのでこの距離がどれだけ長い距離かもわかります。
健康な私ですら歩こうとは思わない距離なのに和馬くんは違いました。
筋ジストロフィーという難病のなか、歩けるまでは自分の力で歩く…という凄い事をやってのけます。
病気の進行により途中からは車イスに乗ることになるのですがそれでも凄い。
「しんちゃん」の写真展の話題も出てきました。
菊池和子さんが筋ジストロフィーの慎大郎くんを撮影した写真集は私も読んでいたので写真展に行った吉村さん夫妻が羨ましい。
和馬くんのお母さまは偶然にも慎大郎くんのお母さまと会い、話をすることによって救われます。
良い出会いですね。
最後に和馬くんは「筋ジスはぼくのトロフィーです」と作文で書いています。
自分の病気と向かう和馬くんが眩しかった。
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ぼく、がんばったんだよ 筋ジストロフィーの少年の旅
作者 沢田俊子
発行者 政門一芳
発行所 株式会社汐文社
2005年12月初版第1刷発行
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