朝日新聞政治部記者の野上祐さんが書いた本です。
出版されたのが2019年2月28日で、お亡くなりになったのが2018年12月28日。
ご自身の本の出版前に亡くなってしまっているのがとても悲しいです。
表紙や裏表紙は宮川サトシさんの描いたかわいい野上さんの似顔絵。
がんになってガリガリに痩せてしまった後の似顔絵なので心に響きます。
野上さんと配偶者さんのほのぼの漫画がとても良かったのでもう少し漫画が載っていると良かったかも。
政治部の記者だけあって、政治の話題が多め。
私の苦手な政治家+αのお話もあったので、そこはあえてスルーしつつ白目で読んでいました。
政治に対してはそれぞれ人によって考えは違うので否定はしません。
本当に「この人苦手…」という方を上げていたりするのでそこは読むのが辛かった…
ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんとの対談もあります。
村本さんはよく炎上している芸人さんで少し苦手なタイプですが、とても頭の良い人だという事はわかります。
コラム配偶者として、という配偶者さんの文章もあります。さすがに文章が上手いです。
膵臓がんの本ではあるものの、苦しい、辛いという泣き言がほとんど出てきません。
がんになった自分を取材し書き続ける強い精神力が最初から最後までみなぎっています。
政治に興味がある人は学べる部分がたくさんあります。
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書かずに死ねるか 難治がんの記者がそれでも伝えたいこと
著者 野上祐
絵 宮川サトシ
発行者 須田剛
発行所 朝日新聞出版
2019年2月28日第1刷発行
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