闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

安心・安全 子ども免疫ガイド2 強い免疫・弱い免疫

免疫について楽しく読める大型本です。

 

予防接種、集団免疫、感染症、薬、細菌、ウイルス…等、コロナウイルスが蔓延している今だからこそしりたい情報もしっかりまとめられています。

 

免疫力をつけるための赤ちゃんの予防接種について絵で説明してあったり、集団免疫についてわかりやすく解説してあったりと為になる情報が多いです。集団免疫は文字でかかれるとわかりにくいので絵があると一目でわかって良いです。

 

マスクの正しいつけ方もこれでもかとしっかり書かれていて感心。

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安心・安全 子ども免疫ガイド2 強い免疫・弱い免疫

監修 石田靖

文 原田佐和子 坂口美佳子

絵 のだよしこ

発行者 古川隆樹

発行所 株式会社フレーベル館

2022年1月初版第1刷発行

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ラビットホッピング! うさぎがぼくのパートナー!?

主人公はアルヴィン。

アルヴィンには小さな妹のリーブがいます。リーブは心臓が弱いので両親はリーブにかかりっきりでアルヴィンはモヤモヤした気持ちで過ごしています。ただ、アルヴィンはリーブが嫌いなわけでは無く子供らしい純粋な気持ちで親にかまってもらえない寂しさでモヤモヤしているので不愉快な描写はありません。

リーブは心臓病(病名不明)でかなり深刻な状態で心が痛みます。

 

病気の妹がいて、自分がかまってもらえない寂しさをどこにぶつけたら良いのかわからずにいる所がアルヴィンがいじらしい…

 

そんなリーブが救急車で病院に運ばれることになり、おじいちゃんの家に預けられたことでウサギのヴィルデと出会い、ラビットホッピングを始めます。

主人公が新たなチャレンジする分野を見つけて輝きだすというベタな展開ながら、アルヴィンがかなり良い子なので応援したくなります。(おじいちゃんの家から小さな家出もしたりしますが子供らしくてなんだかかわいい家出なのでヒヤヒヤしない)

 

124ページの子ウサギに囲まれてアルヴィンが寝ているイラストがものすごく羨ましくなりました。

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ラビットホッピング! うさぎがぼくのパートナー!?

作者 マーリン・エリクソン

訳者 きただいえりこ

画家 森山標子

発行者 内田克幸

発行所 株式会社理論社

2022年1月初版

2022年1月第1刷発行

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母の日記帳

羽田竹美さんの文章がまとめられている本です。タイトルになっている「母の日記帳」は大腸がんで亡くなった羽田さんの母の日記帳が実家から出てきた事が本のタイトルになっています。

 

羽田さん自身も股関節脱臼(変形性股関節症、先天性股関節脱臼、亜脱臼とも書かれている)で手術をしていたり、過労、寝不足、めまい、吐き気、貧血…など万全な体調でない事が多いので文章の中には体調不良の状態がしょっちゅう書かれていて読んでいて疲れます。

羽田さんの娘さんが7ヵ月で胆道閉鎖症で亡くなった事や、長男が腸重積で病院に運ばれた事などもまとめられており、丈夫な家系では無かった事がわかります。

 

「進行性筋ジストロフィー」という文もあります。障害のある筋ジストロフィーの青年たちのバンドをテレビで見たことが書かれており、素晴らしいとありました。(サンライズさんでしょうか…?)

ハンセン病」の新聞記事についても丁寧にかかれています。

 

骨髄炎で苦しんでいた夫とのやりとりも書かれています。夫との出会いや脳死での別れがドラマチックに盛り過ぎで書かれている気もしますが読み応え抜群でした。

ご主人は「健全な体に健全な精神が宿る」という思想を嫌っていたとか。この言葉は差別用語だと私も思います。

 

家柄的に、金銭的に恵まれた羽田さんが書いた文なので「ん?お嬢っぽい?私恵まれているアピール?」と思う内容もあるのですが文章が上手いので頭に入りやすかったです。

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母の日記帳

著者 羽田竹美

発行者 原島史郎

発行所 日本随筆家協会

2004年6月7日発行

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こずえと申す

主人公は小学生の草多。家族は弟の洋と父と母とおじいさん(父の実父)。草多の父は仕事人間で会社の近くに引越し、母は父の実家で暮らすいわゆる別居家族になります。

なぜ母が父の実家に身を寄せるかと言うと母の両親はもうすでにおらず、父の実父、おじいさんに頼るしかなかった為です。

息子の嫁をおじいさんは好意的に迎え、草多も洋も可愛がられています。

 

平和な毎日が過ぎる中、新聞が何者かに盗まれます。盗んだのは「こずえ」という少女(の飼っているチョウゲンボウ)でこずえと出会ってからの草多のお話はボーイミーツガールそのものです。

 

祖父の影響で武家言葉で話す「こずえどの」は不登校で学校にはあまり行っておらず、それを心配してくれた草多に好印象を持った様子。(祖父のどんな影響で武家言葉を離すのかは詳しくは語られず。祖父が武家言葉の使い手だったのかも?)

こずえどのの両親も何年もいさかいをしており草多の両親と同じような印象。

 

こずえどのはチョウゲンボウのひなを拾い祖父達と育て新聞を盗ませるなどの手伝いをさせていましたが、日本は野鳥を拾って育て飼うのは違法だった気がします。体が不自由な個体を特別に申し出て飼う事は合法だったと記憶しています。(羽が折れてもう自由に飛べないとか…)

今はチョウゲンボウは飼っても良い鳥になってるのか…?

 

地元民が愛する「天狗山」に自動車道路を作ろうとする案が市議会に出たあとは子供達はがんばってフィールドワークをして天狗山に暮らす動物や植物たちを調べ、山に道路が作られない様に動きます。

 

最後には草多の父がたまに実家に帰ってきたり、それを普通に受け入れる母がいたり、ハッピーエンドで終了。

こずえどのの両親問題はまったく解決しなかったので気の毒でした…

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こずえと申す

作 吉田道子

絵 宮尾和孝

発行者 千葉均

発行所 株式会社ポプラ社

2021年8月1刷

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てで はなそう 「すき」と「なりたい」

手話で「すき」と「なりたい」をわかりやすく絵で表している本です。

 

「すき」ときたら「きらい」なのでは?と思ってしまいます。

なぜかこういう子供向けの手話の本には「嫌い」「苦手」「いや」などネガティブワードがあまり掲載されていないというジレンマがあります。

大人向けの手話の本などでは「拒否」系の手話が多く掲載されていたりするのに。

子供には「嫌い」は不要という事なのでしょうかね?

大人の事情ってやつなのかも…

 

本文ではわかりやすく絵で手話を表現されていますが、実際の手話は動きがあるので絵だけでみるとわかりにくい物もあります。

 

絵が可愛らしいのでほのぼのした雰囲気。

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てで はなそう 「すき」と「なりたい」

作 佐藤慶

絵 沢田としき

発行人 佐々木征司

発行日 1992年8月27日第1刷

1999年3月24日第9刷

発行所 株式会社PARCO

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転生したらスライムだった件8.5 公式設定資料集

公式設定資料集という事で手に取りました。てっきり身長や体重などが掲載されている資料集かと思いきや外伝小説が多めなので読み応えがありました。

 

「桃色の景色」ではリムルが美女と美少女達(シオン・シュナ・エレン)に囲まれてお風呂に入るという男性にとっては羨ましい世界が書かれています。アニメのお風呂のシーンでは女性陣は見えてはいけない所は隠されていましたが、小説ではきちんと全裸でお風呂に一緒に入っています。日本人だとタオルはお湯につけてはいけない事がわかっているので全裸入浴は正しい作法だと思います。

美女達に囲まれ入浴とは目の保養になりそう…リムルはスライム形状なので性別がないから許される場面です。

 

異世界の設定なども細かく書かれており、こういうのは小説版の巻末等ににちょこちょこ掲載してほしいなーと思いました。登場人物も増えてきたので意外と最初の頃の設定を忘れています。

 

「伏瀬インタビュー」では昭和50年、卯年生まれと書いてあり、時代的にドラクエやファンタジーなどが流行っていた時なので「転スラ」世界のファンタジーっぽい世界観などを想像する力になった事がわかりました。

好きなキャラに「ヒナタ」がいたのでちょっとうんざり…人の話を聞かないキャラが大嫌いなので私はヒナタが苦手です。男性ってヒナタみたいな美人だけど人の話を聞かないキャラって好きなんですかねえ…

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転生したらスライムだった件8.5 公式設定資料集

原作 伏瀬

ワールドガイド挿絵 ふすい

イラスト みっつばー

発行人 武内静夫

発行 株式会社マイクロマガジン社

2016年9月6日初版発行

2016年11月9日第4刷発行

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かずさんの手

1945年8月9日の長崎に原爆が落ちた日に看護師として働いていた「かずさん」が語る戦争体験の話です。

表紙、中のイラスト、裏表紙の絵が素晴らしい。

 

かずさんは主人公みかのひいおばあちゃんで96歳。優しくて素敵なおばあさんです。昔の戦争の思い出を話している時に

「自分がこうして元気に年をとってきたことが、しんでしまった人たちに申し訳ない」と語っています。児童書で「サバイバーズ・ギルト」について書かれているのは珍しいので驚きました。

(サバイバーズ・ギルトは辛い目にあって生き残った人が持つ罪悪感)こういう感情は子供にはわかりにくいと思うのに丁寧に書かれていてとても良い。

 

高齢のかずさんはその後亡くなりますが、みかに語った体験はみかから家族に話され、伝えられていくと思われます。

 

「かずさんの手」を読んでいる時(2022年3月8日)にロシア(と言うよりプーチン)が馬鹿な事をしているので過去の戦争体験をロシア(と言うよりプーチン)に学んで欲しいと思いました。戦争だけは絶対反対です。

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かずさんの手

作者 佐和みずえ

画家 いわいちひろ

発行者 小峰広一郎

発行所 株式会社小峰書店

2021年7月21日第1刷発行

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かぎばあさんは名探偵

主人公は前回に出てきたポパイこと山田一樹。

友だちの大ちゃんのおじさんがテレビ局に勤めていて、案内をしてくれるというお話の流れになります。

そこで一樹は自分そっくりの芸能人「風間翔」を見かけます。風間翔は一輝にそっくりで一樹は「豆歌手」と読んでいます。

 

そっくりさんが出てきて芸能人と言えば…誘拐です。案の定一樹は風間翔と間違えられ悪者三人組に連れ去られてしまいます。

 

割と丁寧に扱われ一樹は山小屋に監禁されてしまいますが、なぜかかぎばあさんが登場。一樹がかぎばあさんに心の中で助けを出したことを聞き取ってくれた様子。

かぎばあさんは悪者たちにねむりぐすり入りのピザを食べさせて一樹を助け出します。睡眠薬までかばんに入れているかぎばあさん…すごい。

 

その後、めまいがした一樹…めまいが消えるとテレビ局の大ちゃんの前に戻って来ていました。どうやら誘拐犯との出来事は無かった事にされた様子。

誘拐犯三人は風間翔誘拐未遂で警察に捕まっています。誘拐するよりは誘拐未遂の方が罪は軽いと思われるので三人にとってはラッキーだったかも。

 

本当にふしぎなおばあさんです。

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かぎばあさんは名探偵

作 手島悠介

絵 岡本颯子

発行者 大川松利

発行所 岩崎書店

1985年4月10日第1刷発行

1989年11月20日第14刷発行

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地下鉄のサバイバル2 科学漫画サバイバルシリーズ

地下鉄のサバイバル2巻目です。

ジオ、ピピ、ケイ、ウィルソン捜査官がテロリストと闘います。ノウ博士との食事会に参加するだけでテロ事件に巻き込まれるジオが気の毒。巻き込まれたケイはジオには厳し目ではあるものの根が善人なのでテロに対しては相当怒っています。

 

爆弾が設置された地下鉄という閉鎖空間でのサバイバルなので全体的に重苦しい雰囲気です。脱線事故を起こした他の列車からの回避方法などもしっかり書かれていました。

 

サバイバル科学知識の中では世界の地下鉄テロ事件を紹介しています。「ロンドン同時爆破テロ」「モスクワ地下鉄爆破テロ」「地下鉄サリン事件」などが紹介されています。「なぜ地下鉄テロを起こすのでしょうか?」と犯人の気持ちがわかるよう紹介されているのが印象的。(もちろん絶対に許されてはならないと書かれています)

 

あやしい男性はアロンとダロン。顔がそっくりなので双子?ダロン兄さんとアロンがいっていたのでダロンが兄みたいです。

次のターゲットは「ベルリン」と近い犯罪への予告が語られてエンド。ジオがベルリンに行った時に何かに巻き込まれる予感…

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地下鉄のサバイバル2 科学漫画サバイバルシリーズ

文 ゴムドリCO.

絵 韓賢東

発行者 橋田真琴

発行所 朝日新聞出版

2022年2月28日第1刷発行

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