心臓発作で亡くなった「おばあ」が「フレディ・イェイツ」に「血のつながった実の父がいる」という手紙を残した事からフレッド(フレディの愛称)が父親捜しをする…という物語です。フレッドは11歳と少しの年齢。
フレッドと育ての父ジョーは親子間も良好です。ただ育ての父はドジっ子で今は「ちょっとした事故」で骨折をしており松葉杖状態です。
フレッドは一人で実の父に会いに行くわけでは無く、悪友2人と一緒に旅に出ます。「ベン」は新しいお母さんと行くアメリカ旅行に行きたくないし、「チャーリー」は両親と一緒にヴィーガンキャンプに参加したくなかったためフレッドとの旅は二人にとってもメリットがありました。
三人の旅はアクシデントの連続です。玉ねぎの早食い競争に出たり、強盗にあったり、船に忍び込んで火事を起こしたり、パンツ一丁になってしまったり、ヒーローになってしまったり、銃をもった悪者たちと闘ったり…危ない事ばかり体験しています。
様々な苦労をして実の父「アラン」に会いに行くも、二年前に亡くなっており、フレッドは実の父と実の母を二人とも亡くしているという事実に打ちのめされますが、育ての父との絆が深まってハッピーエンドです。
せめておばあと育ての父ジョーがフレッドにもう少し早く実の父がいる事を教えてあげていれば…と思わずにはいられませんでした。
(おばあ、実の母、実の父が死んでしまったら血のつながった親類が誰一人いないことになる…のでせめて一目でも実の父に会わせてあげたかった…)
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フレディ・イェイツのとんでもなくキセキ的な冒険
作 ジェニー・ピアソン
訳 岩城義人
絵 ロブ・ビダルフ
発行者 小松崎敬子
発行所 株式会社岩崎書店
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