闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

ある日突然、慢性疲労症候群になりました。この病気、全然「疲労」なんかじゃなかった…

慢性疲労症候群繊維筋痛症化学物質過敏症突発性難聴の漫画を描いているゆらりさんの本です。

ツイッターなどでもゆらりさんの漫画を読んでいますが本だと文字がはっきりしているので読みやすいです。

ツイッターだと漫画の文字が小さくて読めない事が多かったので嬉しいです。

 

主人公のかわいいくまさんが慢性疲労症候群繊維筋痛症化学物質過敏症突発性難聴の4つの病気で苦しんでいるので心苦しくなりながら読みました。

 

くまさん=ゆらりさんだと思うのですが苦しい闘病生活の中で、家族の援助が一切ないので読んでいて悲しくなってきます。

家の事情で一人暮らし…と書かれていたので家庭の事情だとは思うのですがあまりにも家族の援助がなさすぎて本当に辛い。

せめて家族の優しい言葉と援助等があればもう少し違った生活になったのでは…

何故かこれでもかこれでもかと一人でがんばるゆらりさんが気の毒すぎます。

 

介護の専門学校にまで行って介護士になったのに実際には介護の世界で働くどころかご自身が病気という所も辛い。

 

慢性疲労症候群の症状についても詳しく描写されています。

40度くらいの高熱が出た状態で何キロも猛ダッシュし、その状態がずっと続いている…

考えただけでも疲れ果ててしまいそうです。

そしてゆらりさんは繊維筋痛症もあるため、この症状についてもまとめられています。

全身大やけどを負っているみたい、骨から肉が引きちぎられているみたい、皮膚の下をガラスの破片が流れているみたい…

少し聞いただけでも気が遠くなるような痛い症状が想像できます。

 

化学物質過敏症突発性難聴についてはサラッとしか書かれていませんでしたが、ゆらりさんの漫画はわかりやすいので化学物質過敏症に特化した本をぜひとも出版して欲しい。

 

苦しい闘病生活の漫画ですが、最後は少し救われた雰囲気で終わるので良かった。

 

監修の倉恒弘彦さんの「かいせつ」も慢性疲労症候群についてわかりやすくまとめられています。

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ある日突然、慢性疲労症候群になりました。この病気、全然「疲労」なんかじゃなかった…

著者 ゆらり

監修者 倉恒弘彦

発行者 上野良治

発行所 合同出版株式会社

2019年4月25日第1刷発行

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