慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎の横山小寿々さんが書いた本です。ご自身がこの病気とわかるまで右往左往しているのですがこれだけ慢性疲労症候群がネット等ですぐ検索できる時代に病名がわからずぐるぐるしているのがじれったい。
(何年の出来事と書かれているわけではないのでドクターショッピングをしているときにはまだ慢性疲労症候群が知られていなかった時期なのかもしれませんが…)
所々出てくる「理解のある夫くん」「理解のある娘さん」がいるからこそ生活できているような雰囲気が感じられるので一人暮らしの人は読むとイラっとするかも。
横山さんご自身が毒親持ちで苦労しているのでご自身が毒親にならないよう気を付けているのに娘さんをヤングケアラーにしてしまっている所が生々しいです。自殺願望についても書かれていますが「家族のおかげで今も生きています」とまとめられていて家族のプレッシャーは相当なものだと感じました。
しょっちゅう出てくる「ハグ」「好き」という単語が受け入れられずゾワゾワしながら読みました。ハグが好きな人は全く問題なく読めると思います。
----------
----------
奇跡を、生きている 慢性疲労症候群になってわかった大事な事
著者 横山小寿々
発行者 小澤源太郎
発行所 株式会社青春出版社
2023年1月30日第1刷
----------
----------