主人公は小3のサオリ。才能が認められ二泊三日のテニス合同合宿に参加しています。
まわりの才能ある人々に気持ちで負けてしまい「もうテニスやめたい!」とビービー泣きべそをかいているところから話がはじまります。
才能があるからテニス合宿に誘われているのに「やめたい」とグチグチ言うタイプでメンタルが弱い事がわかります。
そこへ「イチさん」というおじいさんがあらわれ、サオリを励ましながらテニスの事を教えていきます。
この「イチさん」は本を読んでいくうちに実際のテニス選手の「熊谷一弥」さんだということが分かるのですが…
実在の人物とフィクションの人物を一緒に行動させて話が進んでいくというのが、どうも気持ち悪いというか…
熊谷一弥さんに了承を得ることはお亡くなりになっているので無理だろうし、ご家族の了承は得ているのでしょうか?
その後メンタルが弱いサオリにイチさんは「大谷選手」のプレーを見る様に促します。
大谷選手は事故にあい車いす生活になってもテニスが好きだからプレーをしている事をサオリに伝えます。大谷選手を見てサオリは勇気をもらいます。
そして何年もの年月がながれ、サオリは立派なテニス選手になった、というハッピーエンドで終わります。
テニスキャンプに参加していた他の子どもたちはイチさんの影すら見られなかったようで少しかわいそうになりました。
イチさんも才能の無い子には教える気が無い現実派だったことがわかります。幽霊?なのにしっかりしてます。
絵がとてもきれいでおしゃれです。
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スポーツのおはなし テニス テニスキャンプをわすれない!
作 福田隆浩
絵 Pon-marsh
発行者 渡瀬昌彦
発行所 株式会社講談社
2020年1月14日第1刷発行
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