石川高広さんの詩集と書かれていますが前半は「この子らの明日を信じて」という母の石川豊江さんの日記です。
詩集は詩集だけで出版して欲しかったような気がしないでもない。
母の日記などが掲載されると「障害を持っているから詩集が出版されたんでしょ」とか思う人もいますからね…
母の手記「この子らの明日を信じて」はかなり読み応えがある日記なのでこの手記だけで一冊の本にまとめても良かったと思います。母親も文章が上手いです。
母から夫への描写が薄情なのでもの悲しい…
石川高広さんと弟の寛さんは同じ筋ジストロフィーです。弟さんは難聴までともなっていました。
姉は中二の時の水泳の事故で頸椎の大怪我をするも今では元気に福祉の道に進むことを希望しているようです。
高広さんは詩を書く才能があり、多くの詩がこの本に掲載されています。
空や自然をテーマにした詩が多いので壮大な感じがします。
「はじめてわかった」という詩が心に刺さりました。
「ついこの間あるけなくなった 歩けない人に仲間入りした」と正直な気持ちを綴ってあります。
亡くなった友人を思った詩もあり感動的。
身近な出来事を詩にまとめてあるので読みやすいです。
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青空 石川高広詩集 母と子の心の記録
著者 石川高広
編者 石田皎
編集 白石征
発行者 坂本洋子
発行所 株式会社新書館
発行日 1977年9月25日初版
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