対馬丸について学べる絵本です。
巻末には英語対応もあり、日本と英語の両方で読むことができます。
プロローグ(お母さまや読み聞かせの方へ)が少しホラーなはじまり方です。
「夏の寝苦しい夜や、木枯らしの吹く寒々しい宵など、あなたの耳元に、何か聞こえてきませんか。潮騒にかき消されながらも、必死の表情で訴える、懸命な子どもたちの悲痛な叫びが…。」
これは怖い、これはプロローグではなくエピローグに持ってきた方が良かったかもしれません。
謎の脅かし文で一気に読む気が萎えますが絵がレトロでかわいいので読みます。
内容としては対馬丸のお話しそのものなので救いがありません。
一般人を巻き込む戦争ほど悲惨な事はないですね。
1661人のうち、亡くなったのは子どもが775人、大人が643人でした。
という書き方をしていますが1661人のうち、生き残った人は子供が○○人、大人が○○人でした、と書いた方がわかりやすいですね。
絵本なので生き残った人に重点を置いて欲しかった部分です。
対馬丸記念館はいつか行ってみたいと思っています。
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悲しい対馬丸の話 命こそ大切
文 久野登久子 山本和昭
英文 松平恒忠
絵 佐藤八重子
発行者 武藤英夫
発行所 株式会社フレーベル館
2009年7月初版第1刷発行
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