ミッドナイト5巻も病気に関連する内容が沢山ありました。
ACT.1では老人ホームを守りたい介護員が主人公です。彼女が働く福和荘の所長はお金の事しか考えておらず、お金を横領し福和荘を閉院する事に決めます。
ミッドナイトは彼女を助ける為に泥棒を手伝うのですが「泥棒も一度は体験してみたかったところだ…」という危険な発言がぽろっと出ています。
ミッドナイトが元ヤンの割には面倒見がいい所が良く出ているお話でした。
ACT.2では猫の物語になります。カルガモの写真を撮影するカメラマンが子猫を守ろうとする母猫に感動するお話です。子猫が車にひかれるお話なので読んでいて辛い。カルガモよりも猫の親子を撮影するカメラマンは今後良いカメラマンになりそうです。
ACT.6ではカササギ運輸のカエデが登場。トラックにいるヘビの幻覚に怯えている様子。睡眠不足でコーヒーの乱用と常用はしていないものの覚醒剤まで打って仕事をしている酷い状態。ミッドナイトを好きなのを仕事の為に抑えようとして幻覚を見ているのですが…ミッドナイトが漢方薬の薬局からヘビを買い、カエデに「捕まえた」と見せて安心させています。ミッドナイトはエスパー的な能力があるので自分を好きだとわかっているんだろうなあ…という終わり方。
ACT.9ではミッドナイトがPK型という珍しい血液型という事がわかります。稀血という表現は出てきていませんがカテゴリーでは稀血でまとめました。ランドシニタイナー・ルビンのP式血液型のPKと書かれています。実際にPK型という血液型はあるようなのですが情報が少なすぎて詳しく調べられず…ミッドナイトと一卵性双生児であるマヒルが同じ血液型で事故をしたミッドナイトも輸血で事なきを得るのですが、男女の双子で一卵性双生児というのは珍しいですね。ベッドに縛り付けられて輸血をされるマヒルが気の毒ながらもミッドナイトが助かって安心しました。
ミッドナイトと双子のマヒルも同じようにエスパー能力があるのでしょうか?
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ミッドナイト5 手塚治虫漫画全集358
著者 手塚治虫
発行者 山野勝
発行所 株式会社講談社
1995年7月17日第1刷発行
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