武蔵野七十字病院で働く福原、桐子、音山の三人の医師と患者たちが死や病気と立ち向かうお話です。
メイン医師の福原と桐子が全く好きになれず淡々と読みました。福原は躊躇なく女性にビンタするタイプといえば好きになれない理由もわかっていただけそう。
病気と闘う患者たちも個性があります。急性骨髄性白血病の橋田さんと浜山さん。脳腫瘍の澤田君。筋萎縮性側索硬化症のまりえさん。心筋梗塞、低酸素脳症の松田さん。医師でありながら下咽頭がんとなった音山さん等。
フィクション医療系あるあるの「白血病」がメインだったのがもったいないと感じました。とりあえず白血病を出しとけばドラマチックになるでしょうという作者の考えがわかってしまう…
不要と思った登場人物は神宮寺という女性看護師。ちょろちょろ出てくるのですが時代遅れのバブル時の雰囲気をまとった女性が福原と桐子の間をいったりきたりとうっとおしすぎました。
出てくる病気の登場人物がほとんど亡くなるので読んだ後は疲れます。続編もあるので読みたいとは思うものの福原と桐子が苦手な性格なので悩んでいます。
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最後の医者は桜を見上げて君を想う
著者 二宮敦人
カバーイラスト syo5
発行者 本田武市
発行所 TOブックス
2016年11月1日第1刷発行
2017年4月1日第9刷発行
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