国立西多賀病院に入院している筋ジストロフィー患者さん達の詩が集められている本です。
遺稿集でもあるので、すでに死亡している方の詩が多いので心に訴えかけるものがあります。
10代で亡くなっている子どもさんも多いです。
昭和50年に発行された本なのですが、詩は今読んでも古くさくなく、新しささえ感じます。
ペンと紙さえあれば書ける詩ですが、実際に自分で書くとなると想像力等も必要になるので相当苦労して書かれているのが良くわかります。
片岡敬裕さんの書いた「病気」という文章が頭に残りました。
「病気でない子が、にくらしい」と正直に書いています。
筋ジストロフィーでどんどん体が動かなくなる自分に対して、元気な子は走り回ったりしていますから…悔しい気持ちがにじみ出ている良い文章でした。
入院している患者さん達なので、自由に対する憧れの詩も多いです。
そして普通に歩けることを羨むような悲しい詩も多いです。
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車椅子の青春 進行性筋ジストロフィー症者の訴え
発行者 西田幸生
発行所 エール出版社
昭和50年3月30日第1刷発行
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