星野有史さんが書いた盲導犬ミントの本です、と言いたい所ですがあまりミントの出番は無し。
奥様とどのようにであい、どのようにお付き合いし、どのように結婚し、どのように子育てをしたか。
という奥様とご自身のお話がメインとなっています。
ミントは添え物程度の扱いなので盲導犬のお話をがっつり読みたいと思った方はがっかりするかも。
私は人のなれそめとかお付き合いとかあまり興味はない方なので奥様とのなれそめなどは不要でした。
しかも先生と生徒の立場で付き合いこそこそ結婚し…という流れなので非常にイライラするというか…先生と生徒のお付き合い、そしてまわりの生徒にナイショでこっそり結婚というものにあまり良いイメージがなく嫌悪感すら感じるタイプなのでどうしても楽しく読めませんでした。
「先生、結婚おめでとうございます。奥さんから式の写真を見せてもらいました。まさか相手が先生だとはしらず、ミントちゃんも招待したのね、等と言ったら笑われました」
と生徒が星野さんに言うのですが、完全にイヤミです。
そりゃ先生がみんなに黙って同じ学校の女性生徒と結婚していたらイヤミの一つも言いたくなるよ。
「なぜ話してくれなかったのか」と責められるよりはイヤミ程度で終わって良かったのかも。
まあひとそれぞれなので先生と生徒の結婚って素晴らしい、と思う人もいるかとは思いますが…
こればかりは感性の違いなのでどうしようもない。
ミントがメインだと良かったのですが…
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盲導犬ミントの子守歌 二代目キースに歌いつがれて ポプラ元気ノンフィクション5
著者 星野有史
発行者 坂井 宏先
発行所 株式会社ポプラ社
発行 2000年3月第1刷
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