闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

この愛を信じて “筋ジス”のわが子をかかえた、ある保護司の記録  シリーズ・家庭と学校を考える

長岡光(あきら)さんとミツ子さん夫妻の五番目の男の子、光徳(みつのり)君が筋ジストロフィーで、家族の日常生活や仕事の事が語られています。

光さんは先妻をがんの一種である悪性の卵巣膿腫(嚢腫?)で亡くしており、ミツ子さんは二番目の妻です。先妻の間には一男一女がおり、ミツ子さんは二人の女の子を産んでいたので子供の数は五人となりました。

二番目の奥様とはいえ、性格の良いミツ子さんは先妻の子供との相性も良く、驚くくらい仲良く生活しています。ミツ子さんの母は脳軟化症を患ったあと風邪が元で他界しています。

 

光さんは幼い時に右足の関節炎を患い足が不自由な為、光徳君が歩けず苦労をしているのがとても辛そうでした。

光徳君は普通学校に通っていましたが、先生から厳しい目で見られたりすることがあり登校拒否になり、養護学校へ行くことになります。

 

非行少年を更生、保護の仕事をしている光さんの仕事の都合上、ずっと転勤の話が出てくるので子供たちは辛かっただろうな…と思いました。土地や学校になれたら転勤→土地や学校になれたら転勤→土地や学校になれたら転勤…と2~3年おきに転勤しています。転校ばかりは心が休まりません…

そして引っ越しの日に光さんが運転する車が交通事故を起こし、乗っていた光徳君が右大腿骨骨折という大怪我をしてしまいます。光さんが運転をしていただけに光さんの悔しさがよくわかりました。

 

新宿西口バス放火事件についても話題がでてきました。インパクトのある事件だったので忘れられません。

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この愛を信じて “筋ジス”のわが子をかかえた、ある保護司の記録  シリーズ・家庭と学校を考える

著者 檜野里夫

発行者 山中洋二

発行所 株式会社あいわ出版

1986年11月28日第1版第1刷発行

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