依存やプチ依存について書かれた漫画です。
インターネット依存、ゲーム依存、買い物依存、ギャンブル依存、アルコール依存、毒親(依存)、恋愛依存、ブラック企業(依存)、糖質依存…など、いろいろな人の依存ぶりが読めます。
そしてサラっと依存から抜け出しているように描かれています。
軽いタッチで「こうしてやめられました」と書いていますがそんなに簡単に止められたら苦労はしません。
漫画なのでいろいろ省いているのでしょうけど「?」と思うことが多かったです。
精神科医の大石雅之さんの「おしえて!大石先生Q&A」だけ読んだ方が良いかも?
作者の絵がいびつで書き分けが全くできていないので登場人物が全部同じ顔に見えるのがストレス。
せっかくいろいろな人が出てくる本なのだから顔を変えて欲しかった。
作者はほっぺた膨らませた線の目の人しか描けない依存症なのでは…と思いました。
顔の中に「夫」「母」「義姉」「姑」と書くのは絵が下手だという事がわかっているからなのでしょうか?
50代の登場人物が10代の登場人物と同じ作りの顔ってプロとしてはいかがなものかと…
いっそのこと登場人物の顔の中身にその人の「名前」を書けば良かったのでは??
登場人物が人のせいにするタイプが多いです。
家族が○○だったから私はこうなった!と人のせいにするのではなく、こうなってしまった自分を受け止めて生きていかなければ依存は治らないと思います…
恋愛依存の男性と女性のお話がどちらも全く共感できなくてイラっとしました。
他人を巻き込む系の依存は好きでは無いです。
依存の事を「沼」という表現で表していますがこれは良くないんじゃないかな?
沼だと軽く感じてしまいます。
いろいろな依存をぞろぞろ出すのではなく一つか二つの依存にしばってじっくり描いた方が良かったのでは…と思った本でした。
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ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。
著者 汐街コナ
監修者 大石雅之
発行人 植木宣隆
発行所 株式会社サンマーク出版
2019年5月20日初版印刷
2019年5月30日初版発行
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