統合失調症のお母さまとのやりとりをまとめたマンガです。
中村ユキさんのスッキリした絵で描かれているので軽い感じがしますがこれが実際の人間でのやり取りだったら泥沼みたいだな、と思いながら読みました。
ユキさんのお母さまは27歳の時に統合失調症を発病しています。
治療はうけるもののお母さま自身が治療を放棄したり薬を飲まなかったりで統合失調症はどんどん悪化し末期レベルです。
家庭で暮らすより病院の閉鎖病棟に入っている方が良いのでは?と思う描写がかなりあるのでユキさんのストレスは相当なものだったと思います。
私だったらこういうお母さん(や身内)がいたら距離をおきますね…
一緒に暮らすのは無理です。
冷たいと思われるかもしれませんがそういう人もいると思っていただければ。
包丁持って追いかけてきたり奇行に走ったり人に迷惑をかけたり自殺未遂を繰り返したり…一緒に暮らす自信が無さ過ぎる…
そのためにユキさんのお母さまへの愛情が素晴らしいと思いました。
統合失調症の原因はやはりダメ男に引っかかってしまった事でしょうか…
ご自身が家庭内暴力がある家で育っていたので温かい家庭を築こうとしているのになぜ定職にもついていないようなダメ男と結婚するのか…
「だって好きなんだもん」と結婚して結局は離婚って周りが一番呆れるパターンなんですけどね。
その後、孤独で闘っていたユキさんにタキさんという男性があらわれます。
ものすごくできた人間で統合失調症のお母さまを受け止めてくれます。
ユキさんの頑張りが報われた瞬間だと思いました。
見てくれている人はきちんと見てくれているのですね…
ユキさんと結婚してからはタキさんは介護福祉士になります。
良い人と出会えてユキさん本当に良かった…
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わが家の母はビョーキです
著者 中村ユキ
発行人 植木宣隆
発行所 株式会社サンマーク出版
2008年11月25日初版発行
2009年5月15日第10刷発行
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