竹田明夫さんが書いた日記を菅崎進さんと石田皎さんが編集しています。
竹田さんの日記なのだから表紙に竹田さんの名前を入れてあげれば良いのに。
最初のページをめくったあたりで「聖書とベッドは、この上ない友であった。」
と写真が掲載されています。
宗教があまり好きでは無い私にはわからない感覚です。
竹田さんは筋ジストロフィーの為、学校に通えず20歳で小学六年、21歳で中学一年に進学しています。
昔なので教育関係の充実していないことが良くわかります。
竹田明夫さんはとても恵まれた環境の方でした。
世田谷生まれ、父は帝国大学医学部で内科の医院を開業。母は女子専門学校を卒業し二男二女を育てています。
何一つ不自由のない生活からの入院生活は辛かったでしょうね。
お父さんは医者だけあって息子二人が筋ジストロフィーであることがとても辛かった様子。
はっきりとは書かれていませんが自殺している様子が読み取れました。
息子達の病気を苦にして自殺とか親として最低かもしれない。
医者なのでどうしても末期を考えてしまったのでしょうけどそこは頑張ってお父さんが支えてあげて欲しかったです。
全体的にキリスト教を信じるお話が多いので宗教が苦手な人は辛いかも。
「キリスト教とか仏教を教育に取り入れるべき」と竹田さんは書いていますが勘弁してくださいと思いました。
宗教を他人に無理やり教育の場で習わせるなんて絶対にダメです。
宗教の自由があるのならば信じていない人の自由も大事にしてほしい。
入院生活や学校生活をし、竹田さんは昭和46年12月のクリスマスの日にお亡くなりになります。
キリストを信じていた方がクリスマスに亡くなるのは幸せだったかもしれません。
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苦しみの雲を越えて ある筋ジストロフィー症児の人生記録
日記 竹田明夫
編集 菅崎進 石田皎
発行 慶応通信
昭和53年1月20日発行
昭和56年6月30日再販
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