筋萎縮症の青年、松戸和夫さんの書いた日記です。
腰帯型(Lind girdle form)と書かれていますが肢帯型(Linb girdle)の事でしょうか?
実際の松戸さんは大人になってからの発病であり、成人しても寝たきりにはならず、かなり長い間車の運転等をしていたので肢帯型かもしれません。
松戸さんは昭和22年9月2日生まれ、そして昭和46年の冬に「筋ジストロフィー」と診断されます。24歳頃の発病なので筋ジストロフィー患者としては遅い発病です。
その後は入院をしたり自宅で過ごしたりする日常を日記にまとめてあります。
もともと人に見せる事を考えて書かれている日記では無いのでわかりにくい部分も多いのですが自由に書いている日記なので内容が多岐にわたり、読み応えがあります。
タイトルにもなっている「チベットの帽子」ですが医師の長澤武さんが松戸さんにプレゼントした帽子の事でした。
長澤さんがインド・ネパールで旅をした時にチベットの人からその帽子を買い、旅行後にプレゼントした思い出の品です。タイトルになっている帽子なのですが残念ながら写真の掲載はありませんでした。
若い青年だからこその恋の悩みやの悩みなどが淡々とリアルに日記に書かれている本です。
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チベットの帽子 筋萎縮症青年の日記
著者 松戸和夫
編集発行人 浦邊恒夫
発行所 大和美術印刷出版部
昭和50年7月10日初版第1刷発行
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