石田俊浩さんと裕美さんが書いた本です。
時期は違いますが夫婦そろって「アキレス腱断裂」という怪我をしており、夫婦で同じ怪我をするのはめずらしいので驚きました。
2人の息子の兄の翔さん、弟の衡平さんは福山型先天性筋ジストロフィーです。
兄弟に介助犬を…と迎えた犬がウェルシュ・コーギー(ペンブローク)のみやびでした。
介助犬「みやび」がメインのお話と思いきや全然違いました。
203ページの本なのに「みやび」が出てくるのがとにかく遅い。108ページ目でようやく「みやびとの出会い」が出てきます。
それまではご夫婦のなれそめや旅行の話、大学受験の話など、介助犬とは全く関係ない話が続きます。
ウェルシュ・コーギーが介助犬というかなり珍しいお話なのにあまり写真が無かったのが残念。
筋ジストロフィーというだんだんと衰えていく障害を持つ兄弟にコーギーという小さめの犬を介助犬としてマッチングするのは正しいのか気になりました。
力が入らない障害なのでもう少し大きな犬の方が良かったのでは…と思わざるを得ません。コーギーだと机の上に物を置いたりする事も難しそう。
訓練風景がきちんと書かれているのですが、みやびの性格はすぐウーと唸るタイプで介助犬として向いていないような気がしないでもない。
外出等は兄弟とみやびだけでなく、必ず家族が付き添うためみやびの存在価値があまりなく、みやびの活躍の見せ場が無く終わってしまうのが残念でした。
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介助犬が家族になったとき
著者 石田俊浩・裕美
発行者 玉越直人
発行所 WAVE出版
2000年12月25日第1版第1刷発行
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