身よりの無い子供の家、孤児院「聖モーウォード子どもの家」で育ったアーヤが魔女と暮らすようになるお話です。
アーヤ自身も魔女の関係者らしく、置き去りにされていた時に「なかまの12人の魔女に追われています。逃げきったら、この子を返してもらいに来ます。何年もかかるかもしれませんけど。この子の名前はアヤツルです。」という手紙が一緒に置いてありました。
ちなみにこの本は作者の遺作のため、この設定は全く後から出てこないのでもったいない設定です。
本当はこの「12人の魔女の関係者」という事で続編が考えられていたのかもしれません。
アーヤを召使のようにこき使う魔女ベラ・ヤーガは片方の目が茶色で片方の目が青のオッドアイです。
この目はバラバラに動くため少し不気味です。
魔女の猫トーマスが良い味を出しています。
見た目はかわいい黒猫なのですが頭が良いのでアーヤの手伝いができます。
魔女の関係者だからか、意外とあっさりアーヤは魔法を使うことができます。
ベラ・ヤーガのおでことおしりに新たな手をはやす魔法をすんなり使いこなしています。
その後はベラ・ヤーガに魔法を教えてもらうようお願いしたり、怖いとおもっていたマンドレークが優しくしてくれたり、人を「アヤツル」ことができる様になっていくアーヤが書かれています。
この「アヤツル」がおそらくアーヤの持っている魔法の部分なのですが、作者がお亡くなりになってしまったため続編はありません。
アーヤと12人の魔女の関係が気になりました。
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アーヤと魔女
訳・手描き文字 田中薫子
画家 佐竹美保
発行人 岩渕徹
発行所 株式会社徳間書店
2012年7月31日初版発行
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