127歳の小さい魔女が主人公。話のできるアブラクサスという賢いカラスを持っていて1人と1羽は大の仲良しです。さし絵がとても素晴らしいので世界観が良くわかります。
禁止されているワルプルギスの夜に参加したいとチャレンジしたり、金曜日の魔法禁止の日に魔法を使ったり、人びとと楽しく会話したりと庶民的な小さい魔女がとてもかわいいです。見た目で魔女とはばれない普通のおばさんにみえる小さい魔女なので出てくる人たちとすぐ仲良くなれます。
小さい魔女は駄目な大人にちょっとしたこらしめの魔法も使います。ビール車のぎょ者が馬をムチやムチのえで殴っていたぶられていたのを見ていた小さい魔女は、馬にムチをふるうたびに自分にムチが飛んでくるように魔法をかけます。ぎょ車はムチをふるうたび、鼻血が出る等、自分にもダメージを受けるようになり馬にムチをふるうことができなくなります。
親切なマロニ(栗)売りのおじさんの火傷や鼻かぜも魔法で治してしまいます。マロニ売りのおじさんの焼き栗はおいしそうなので凄く食べたくなります。
魔女の世界では良い事が悪い事なのでここが重要ポイントとなりお話が盛り上がる所がとても爽快です。
きちがい、人くい土人等の現在では使用不可の言葉が普通に使われていますが差別的な雰囲気ではないので楽しく読めます。
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小さい魔女
著者 オトフリート・プロイスラー
訳者 大塚勇三
発行人 本郷佐智夫
発行所 株式会社学習研究所
1965年7月20日第1刷発行
1993年5月26日第91刷発行
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