タミー・エバンズさんが書いたポルフィリン症との闘いの記録です。
前半は前夫ピーターによるDV話が多いのでイライラしながら読みました。
こういうDVする人を見抜けないでメロメロになって従う人は男女問わず苦手…はじめからピーターがDVするような気配はあったのになぜすぐ逃げないのか…
前半はポルフィリン症のお話というよりもほぼDV話なのでポルフィリン症に興味のある人は半分ほど飛ばして読んでも良いかも。
タミーの母がタミーと同じポルフィリン症なのですが、ひたすらポルフィリン症という事を隠し続けるので不快。そのおかげでタミーは自分の病気が長きにわたってわからず、無駄な苦労をしています。母親がさっさと「自分はポルフィリン症」とタミーに伝えたらタミーは無駄な苦労もせず生活できていたと思われます。
この母親は毒親っぽさがプンプンしているので人によっては不愉快になるかも。
後半からはぐっと面白くなります。まるで映画の様です。
「真実のウォーク・キャンペーン」が始まります。タミーと娘のローリーが過酷な190キロを歩く旅なのですが、タミーとローリーは二人ともポルフィリン症というハンデがあるのでインパクトがあります。
本の後半の175ページごろから話は盛り上がりぐんぐん面白くなります。正直、この真実のウォーク・キャンペーンだけで本にした方が良かったのでは?
タミーの母、タミー、娘のローリーと三世代にわたってポルフィリン症に苦しむ一族の物語でもあると思いました。
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著者 タミー・エバンズ
訳者 寺澤恵美子
発行人 速水浩二
1998年3月25日初版第1刷発行
発行所 株式会社翔泳社
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