葬儀屋であるケイトリン・ドーティさんが死体についての疑問に答えています。
日本人から見たら想像もできないような質問が多いので読み応えがあります。
タイトルにあるようにネコが人の目玉を食べる事は死んで「すぐ」にはないそうです。ただ、ずっと食べ物をもらうことができず、お腹がすいたら人の柔らかい部分から食べ始めるそうです。
アルコール依存症の女性の飼っていたアイリッシュセッターが彼女の顔を舐めて目を覚まさせようとした時に、力が入り過ぎてしまって鼻と口の肉が欠けた状態で死亡していた事が書かれており、犬は割と人を食べていそうな雰囲気。
話の内容はかなり幅広いです。
多毛症の女性を防腐処理して剥製にして見世物にした男性の話
結合双生児の死亡の話(一人死んだらどうなるのか?)
火葬の前にポップコーンのタネを飲み込んでおいたらどうなるかの話
孤独死や事故物件の話
アクアメーションやプラスティネーションの話
アイスマンの話
死後に献血はできるかどうかのお話
死んだ鶏は食べるのになぜ人は食べないのかについてのカニバリズムの話
フォレ族のクールー病の話
臨死体験の話
ミイラの臭いについての話
タナトフォビア(死恐怖症)の話
エンバーミングやエンバーマーの話
等々。
明るい口調で語られるので不気味さは感じませんでした。訳者の人が上手い訳をしていると思います。
挿し絵もすっきりしていてオシャレでした。
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うちのネコ、ボクの目玉を食べちゃうの? お答えします!みんなが知りたい死体のコト
著者 ケイトリン・ドーティ
イラスト ディアン・ルス
訳者 十倉実佳子
発行者 曽根良介
発行所 株式会社化学同人
2021年8月10日第1刷発行
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