薬物依存者回復施設「ダルク」を開設した近藤恒夫さんの本です。
薬物依存を防ぐいちばん確かな方法は何か。
答えは「友情」です。
と言う言葉があるのですがこれは辛い言葉ですね。
この言葉を見たら本を閉じる少年少女もいるかもしれません。
友情で防ぐよりは自分の意志で薬物依存を防ぐ方法が皆さん知りたいのでは…
「ぼくとドラッグ」という近藤さんの物語を読んで思ったのですが近藤さんはかなり辛い人生だった様子。
火事の事やお父様の事も薬物依存になったきっかけと書かれていますが、過去の辛かった思い出がたくさんある人でも薬物に手を出さない人の方が圧倒的に多いのに、辛いから薬物に走るのは言い訳に感じました。
近藤さんのお金の使い方にもイライラしました。家族のお金を平気で使ったり嘘をついてお金を手に入れて薬物を購入したり人の気持ちを踏みにじり過ぎていて読んでいても辛いです。
家族も「覚醒剤を買うだろうしお金は絶対渡さない」という意志で強く接していたら良かったのかも。
ドラッグについての説明がわかりやすいです。
若者たちが軽い気持ちでドラッグにハマる事が防げそうな本でした。
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世の中への扉 ほんとうの「ドラッグ」
著者 近藤恒夫
発行者 鈴木哲
発行所 株式会社講談社
2012年4月23日第1刷発行
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