作家の高橋三千網さんが書いたがんとの共存の本です。
肝硬変の治療のはずが食道がんに続いて胃がんも見つかり…という衝撃的な内容。
それなのになぜか明るい口調で語られる軽快な文章で悲壮感がありません。
文章が上手いのでわかりやすいです。
ただ…医療機関にかかりながらもアルコールをガンガン飲み過ぎていて「アルコールを控えた方がいいのでは」としょっちゅう思っていたのでアルコールに嫌悪感がある人は読むとイライラするかも。
アルコール依存症と診断されているような気がしないでもない。
飲まなければアルコール性肝炎やその他症状も出なかったと思います。
私はまあまあお酒好きですがそんなに飲まない方なのでそこまでして飲む人の気持ちはイマイチわかりませんでした。
治療に対しては積極的ながん治療をした人を責める表現が多いのでこれは止めてあげて欲しかった…積極的な治療をして、結果亡くなってしまってもそれはおそらく自分で選んだ道なので死んでから責められるのは気の毒すぎます。
ポジティブなのが良い薬なのかもしれない…
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作家がガンになって試みたこと
著者 髙橋三千綱
発行者 岡本厚
発行所 岩波書店
2018年6月22日第1刷発行
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