ピーダーおじさんが作った小さな木馬が冒険をするお話。木馬は特に名前は無く「小さな木馬」「木馬」と呼ばれています。
ピーダーおじさんはある朝発熱し、ちいさなおばあさん(おじいさんとは他人です)に看護されることになります。おばあさんはピーダーおじさんには優しかったのですが木馬には冷たく、家を放り出されてしまいます。(おばあさんはかなり心がせまい)
木馬は木のおもちゃが売れなくなったと言うピーダーおじさんの代わりにお金を稼ごうと船に乗り新天地を目指します。船酔いになり苦しい思いをしながらも仕事探しに翻弄します。
木馬は炭鉱で働くのですが、何週間もまっくらな所にいたために目が見えなくなってしまいます。視覚障害を持ちながらも木馬なので意外とあっさり見えるようになって一安心。
出てくる人たちがほとんど悪人で、木馬の稼いだお金を巻き上げたりぶんどったりするので気分がわるくイライラしながら読み進むことになります。木馬も素直すぎるのでホイホイお金を巻き上げられるのが非常に辛い。
最後はお金を稼いだ木馬がピーダーおじさんの元に帰って来てハッピーエンド。お金をたくさん稼いで帰ってきたのでおばあさんは木馬に優しくなったので生々しい終わり方だなと思いました。
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木馬のぼうけん旅行
著者 アーシュラ・ウィリアムズ
画家 ペギー・フォートナム
訳者 石井桃子
発行 株式会社福音館書店
2003年1月25日初版発行
2007年3月1日第2刷
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