しかばねを背負って旅をするデチュー・サンボにしかばねが物語を聞かせるというチベットの昔話を奇麗な挿絵で読むことができます。
昔話あるあるの女性の人権なさすぎ問題が読み取れる話が多いので読んでいて辛いなあ…女性がモノ扱いされている話が多い。
女性の意思を聞くことなく嫁に行かせる話ばっかりでウンザリ…まあ昔話あるあるなので仕方ないですが…自由恋愛っぽいお話もあるのですがそういう恋人たちはたいてい邪魔が入ってしまう。
病気になるとたいてい病名不明で治療方法も謎でもやもやしました。羊飼いが毒のある植物に触れて苦しむのですが治療方法が「黒ヤギをほふり、その血で体を洗い肝臓を食べる」とか頭痛で苦しむ若者の治療方法が「耳にクモが入り込んでいるので青い蚊帳の中で火を焚き温かくして水をまき、太鼓をたたく」等々…
まあ昔話だしな…
全体的にお金に卑しい人が出てくる話が多め。
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チベットのむかしばなし しかばねの物語
編訳 星泉
絵 蔵西
発行 のら書店
2023年9月15日初版刊行
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