闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

さようならは言いたくないけれど 筋萎縮症の青春

依田康久さんの書いた自伝本です。タイトルに筋委縮症の青春とあるとおり依田さんは国士館大学在学中に筋委縮症となります。

大人になってからの筋萎縮症なので進行はゆっくりめですが、確実に進行していきます。この本を出版された時には座る事、立つ事、手の上げ下げもできない重症者となっています。

 

本文では「碓氷泰雄」というおそらく自分を反映した人物が主人公となり、仕事の事、過去の女性遍歴、仕事、家族との対立、妊娠した彼女に中絶を決意させるまで…の流れが書かれています。

 

「家族の仲が険悪(特に母と兄との仲は最低レベル。家族の仲では姉だけは少し優しいのですが、結婚して家を出ているのでほとんど役にたたないし味方にもなってくれない)」・「煮え切らない態度で女性に中絶をさせる」・「水商売」・「暴力団関連」この中にどれか一つでも読みたくない言葉があれば読まない事をお勧めします。

 

特に筋萎縮症の病気を理由に母や兄に結婚を反対されて彼女の知香が中絶をする流れとか胸糞悪いのであまり読みたくなかったです。

まあ、彼女も考えも無しに妊娠をしてしまうというダメな部分もあるのですが、妊娠をさせた男側の方に問題があると私は思いました。

ちなみに知香は中絶のあとすぐに同僚の紹介で二つ年下の人と結婚してしまうので同情はあまりできませんでしたが…

あれだけ好きとか言っときながらすぐ他の男になびくなんてね…まあ仕方ないよね、と思ってしまったのは事実です。

 

病気に対する苦しみというよりは生き様が書かれた本なので人の人生をまとめた本を読む人に向いていると思いました。

 

表紙の絵は依田さんご自身の絵です。とても素晴らしい絵を描かれるので絵をもっと見たかった。

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さようならは言いたくないけれど 筋萎縮症の青春

著者 依田康久

発行 株式会社櫟(いちい)

昭和63年11月3日発行

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