表紙はものすごい美形のブラック・ジャック。リアルなお顔の傷が痛々しいですが美形なので問題なし。
1「アナフィラキシー」
アナフィラキシーで手術ができないメイスン大佐の息子ジョージを手術するブラック・ジャックですが、また戦争に戻る事が嫌になったジョージは最終的に自殺してしまいます。戦争は誰も幸せにならないことがわかるお話。
2「ミユキとベン」
肝臓がんの他、からだのあちこちにがんができたミユキに臓器を提供するベンが健気なお話。ベンが不器用でいじらしい…。
3「失われた青春」
若返りの整形をして青春をとりもどした石油王ゼット・リングがアブラハムを殺してしまう話。整形までして人殺しって…と思ったけど恋愛の恨みは深いのでしょうね。
4「にいちゃんをかえせ!!」
象皮病のにいちゃんを慕う弟が可愛い。悪者の大統領の役を頑張るブラック・ジャックもかわいいお話。
5「もう一人のJ」
シモンズ病で傷の治りが悪いジョナサンを治療するブラック・ジャックが親切。ジョナサンとハンスの今後が気になります。仲直りできた?ようで良かった。
6「光る目」
緑内障で目が光ってしまう哲男といじめっ子の番長が友情を築く?話。「そして、ふたりは結ばれた」と書かれていたので恋人になったのかも?
7「リンチ」
アル中(アルコール依存症)のスッポ先生の変わりに子宮がんのアンナの診察をしたブラック・ジャックがリンチを受けるお話。リンチをうけても手術をしたブラック・ジャックのメンタルがすごい。
8「猫上家の人々」
整形をして猫上家の主人に成り代わっていたずるい男が浮気していた女性に殺される話。蔵の中に閉じ込められていた末端肥大症(脳下垂体腺腫)の本当の猫上家の主人が気の毒でした。
9「浮世風呂」
純情な柔道部の主将がピノコ(の声)に惚れるお話。大怪我をしてもすぐに柔道に復帰している所がすごい。
10「腫瘍狩り」
癒着性肺門がんなどがんの治療ができるカンサー・ハンター(腫瘍の狩人)を信じる白拍子とその危険性が気になるブラック・ジャックの対比が良いお話。
11「裏目」
ブラック・ジャックを映画に出したいパーキンソンさんと映画出演に興味ないブラック・ジャックのやりとりが面白い話。サミーの怪我が軽傷で安心しました。
12「過ぎさりし一瞬」
アレルギーで体に傷が浮き上がる健平がブラック・ジャックと共に自分のルーツを探るお話。銃創の跡のようなあざが本物の銃創だったりと健平の過去がどんどんわかってきます。
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ブラック・ジャック 16
著者 手塚治虫
発行者 秋田貞美
発行所 株式会社秋田書店
平成13年3月20日初版発行
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