てんかんと向き合う12歳の少年ヨアキムが主人公です。
写真を撮影したトーマスさんはヨアキムのお父さんなので自然な表情が撮られています。
白黒の大型の本ですが写真と文章のバランスが良いので重苦しい雰囲気はありません。
写真はカラーが好きなので白黒は少し残念。
「てんかんになって、いいことなんて何もないけれど、それでもぼくのベストをつくさないとね。」
というヨアキムのセリフにこの本のすべてがまとめられています。
巻末対談の「てんかん」に正しい理解を、も興味深く読めます。
てんかんとたたかうヨアキム
トーマス=ベリイマン 作
石井 登志子 訳
1992年11月初版第1刷発行
発行所 株式会社偕成社