漫画家の内田春菊さんの描いた大腸がんのがんまんがです。
表紙はストーマが見えているすらりとした女性。裏表紙は黒塗りにストーマだけがピンクに塗られている女性のシルエット。
さすがにベテラン漫画家、病院での検査や症状が漫画で描かれているのですが医療関係の説明がわかりやすい。
絵柄も可愛らしく重苦しい雰囲気は全くありません。
ストーマの作り方のイラストが一目でわかります。
ストーマについてはうっすらとは知っていたもののイマイチどのような仕組みになっているかわかっていなかったのですがこの漫画のおかげで理解できました。
なるほど腸をうらがえして皮膚に縫い付けてしまうのか…
ストーマの歴史がかなり古いとのことで驚きました。
なんとなく最先端の治療と思っていました。
抗がん剤治療の器具の抜き方のマンガがすごく興味深かったです。
「抗がん剤抜きセット」というものを使って自分から器具を抜く状態を紹介されているのですが、文章だとわかりにくいですが絵で描いてくれているので使い方がすっきりとわかります。
難しそうな手間も絵で見せてくれると自分でもできそうかな?と思えました。
ご本人が有名人なので漫画の中に有名人の名前がたくさん出てきます。
交友関係の広さが素晴らしい!
最後はご自身の手術跡に気がついて次回の「すとまんが」に続きます。
ハラハラした最後なのですとまんがが早く読みたい!
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がんまんが 私たちは大病している
著者 内田春菊
発行所 株式会社ぶんか社
2018年1月20日初版第1刷発行
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