闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

産まれてすぐピエロと呼ばれた息子

元保育士で今は専業主婦のピエロの母さんと、父のピエロの父さんが書いたブログをまとめた本です。

ピエロの母、と言うくらいだからピエロの子どもがいるのね…と思いながら読んでいくと「道化師様魚鱗癬」という病名の「陽」君のお母さんだからピエロの母なのね。

 

表紙と本の内容のギャップが凄いです。

表紙は萌え系の可愛い女の子がピエロの男の子を抱っこしている絵。

本のタイトル的にはこの美少女がピエロ母なのでしょうね…

 

○○ママとか○○母とかいうペンネームはどちらかというと苦手ですが、ピエロの母とは本文であまり出てこないので良かった。

(○○母、○○ママという名前は自分を殺しているようで好きになれない)

お父さんのコラムも読めるのですが、ピエロの父、という名前じゃなくて自分の名前(か自分のペンネーム等)で語って欲しかった。

 

内容はと言えば陽君に対して「陽ゴメンネ」→でもがんばろう→「陽やっぱりゴメンネゴメンネ」→でもでもがんばろう→「陽本当にゴメンネゴメンネ」→でもでもでも!頑張ろう、と最初はうだうだグチグチ悲劇のヒロインっぷり(ご自身でも192ページで書いていたので自覚はあったと思う)にイライラしたのですが、その後の陽君への愛情が出てきてからは素晴らしいお母さんになります。

 

文字が大きい部分が多いのがもったいなかったかも。

大きな文字が小さくなったらもうすこしブログ掲載部分が増やせたか、ページ数が減らせたかもしれない。

 

巻末には道化師様魚鱗癬の胎児の絵がカラーで掲載されています。

2020年1月現在、ウィキペディアで「魚鱗癬」を検索すると見ることができます。

これは…強烈です…ウワッと思ってしまう人がほとんどではないでしょうか…

すごい皮膚症状なのが一目でわかるもののあまりの痛々しさに目を覆いたくなります。

その次のページには陽くんの笑顔の写真。皮膚は傷があるけどニコニコしていて可愛い。

笑顔の写真で終わって本当に良かった。

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産まれてすぐピエロと呼ばれた息子

著者 ピエロの母

カバーイラスト 桐花ミサ

医療記事 黒木要

発行者 小川真輔

Special Thanks 乙武洋匡

発行所 KKベストセラーズ

2019年11月20日初版第1刷発行

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