闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

僕は、死なない。 全身末期がんから生還してわかった人生に奇跡を起こすサレンダーの法則

2016年9月1日、肺がん(肺、脳、眼球、リンパ節、肝臓、腎臓、脾臓、腰椎、骨盤、大腿骨…ステージ4B)により人世が変わった刀根健さんが書いた本です。

 

苦手なスピリチュアル系の話が多いのでゾッとしながら読んでいたのですが、刀根さんの軽快な文体が目を止めさせないのですいすい読めました。

 

前半は肺がんと診断されてから、民間療法や健康法やスピリチュアル系、自然系に走り、後半はきちんと医療にかかって現代医学の恩恵も受けています。

正直前半の民間療法や健康法は多少の意味はあったものの、がん治療にはあまり意味は無かったような気がしないでもない…

(本人が好んでチャレンジしていたので問題なし)

 

登場人物の中のフジコさんが出てくるたびにゾッとしていました。

苦手なスピリチュアル系。

そして別れ際に刀根さんにヒーラーを紹介するというスピリチュアルワールドへの誘い。

全くそういう世界は信じていないのでスピリチュアル系は文章で見るのも嫌で嫌で仕方ない。

私にとってはスピリチュアル系はストレスの対象なのですが救いを必要とする人にとっては救いとなるはずなので否定はしませんが…

 

特に興味深く読めたのが254ページから289ページまで。

遺伝子検査でめったに持っている人がいないALKが見つかり、よく効く分子標的薬アレセンサが使えるようになります。

ALK遺伝子を持っている人は肺腺がんの4%なので、刀根さんはかなり幸運の持ち主だったのでしょう。

 

前半を読んでいると、医学的治療なしで全身末期がんから生還したのかな?と思いきや、最終的にはがっつり医療の力で生還するので医療の部分だけをしっかり読みたかったです。

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僕は、死なない。 全身末期がんから生還してわかった人生に奇跡を起こすサレンダーの法則

著者 刀根健

発行者 小川淳

発行所 SBクリエイティブ株式会社

2019年12月31日初版第1刷発行

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