おもにアメリカの10代に向けて書かれた自殺についての本です。
日本とは違い過ぎる部分が多いので日本の10代の方にはとっつきにくいかも。
最初の自殺者「リック16歳」は父親の猟銃で頭を撃ち抜きます。
日本だと銃の自殺はあまりないですよね。(あるにはあるのですが…)
自殺とうつ病の関係性もあることがしっかり書かれています。
実際にはうつ病の人は自分がうつ病とわかりにくいので周りの家族や友人の協力が必要になりそうです。
自殺する人は「嵐の前の静けさ」という警告が見られることも書かれています。
自殺しようと決心した時「もう自殺しかない」と思った時、心に平和がおとずれるからだそうで…あるあるすぎて怖いですね。
本の全体を通して「死んではいけない」というお説教がなく、自殺について自分はどう思うのか?と考えさせるスタイルなのがアメリカ的だと思いました。
アメリカより自殺の多い日本ですが、日本のメンタルヘルスの本は説教臭いのであまり頭に入って来ないのでこういう本があるとほっとします。
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10代のメンタルヘルス6 自殺
著者 ジュディス・ピーコック
訳者 上田勢子
監修者 汐見稔幸 田中千穂子
発行者 中川定
発行所 株式会社大月書店
2004年10月20日第1刷発行
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