郡司ななえさんの盲導犬ベルナとの出会いを書いた絵本です。
大人になってから失明したななえさんは白い杖で歩くことが下手で、夫のこうじさんと共に盲導犬をむかえたいと思うようになるのですが…
自力で赤ちゃんを育てられるように盲導犬をむかえたいと言う描写があったので不思議でした。
確かに盲導犬がいれば歩くことは助けてもらえますが育児にはあまり関係が無いような気がします。
犬が大嫌いなななえさんが盲導犬をイヤイヤむかえるというのも「うーん…そんなに嫌いなら盲導犬をむかえなくてもいいんじゃないかな…」と思ってしまいました。
その後はななえさんとベルナの信頼関係が結ばれて良かったのですが、犬が結局苦手なままだったらどうなっていたのでしょうか…
このお話は少し昔の盲導犬のお話なので、駅員さんに盲導犬を電車にのせてはいけないと怒られたり、スーパーでの入店拒否にあったり、バスの乗車拒否にあったり、散々な目にあっています。今では考えられない時代です。
最後にはななえさんが無事に妊娠してハッピーエンド。
けっきょく盲導犬がどういうふうに育児に役立つのかわからないまま終わりました…
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ベルナの目はななえさんの目
作 郡司ななえ
絵 織茂恭子
発行所 株式会社童心社
1996年7月10日第1刷発行
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