戦争をテーマにした誰も幸せにならない救いようが無い絵本です。
体の弱いお父さんが戦争に行かなければならなくなり、ちいちゃんは母とお兄ちゃんと生活しています。
病弱なお父さんから教えてもらった「かげおくり」をしてお兄ちゃんとちいちゃんは楽しく遊んでいましたが町の空に爆弾を積んだ飛行機が飛んでくるようになります…
母は、空襲で逃げる際に足を怪我した兄を背負ってちいちゃんと逃げますが、ちいちゃんとはぐれてしまいます。(おそらくここで母と兄は死亡)
その後は一人ぼっちで「ほしいい」を少しずつ食べながら頑張って生きようとするも、最後にはうずくまったポーズのままひっそりちいちゃんは死んでしまいます。
読んだ後はなんだか暗い気持ちになる絵本です。
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ちいちゃんのかげおくり あかね創作えほん11
作者 あまんきみこ
画家 上野紀子
発行人 岡本雅晴
発行所 株式会社あかね書房
発行 1982年8月初版 1992年8月第25刷
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