闘病記しか読みたくない

闘病記しか読みたくない管理人「つばめ」のブログです。日本中の闘病記が読みたい。悪趣味だと言われようが闘病記や病気をテーマにした本から感じ取れる生への記録に感動している毎日。本の紹介はネタバレを含みます。道端のポスターの写真等を撮るのも好きです。すべての写真は自分で撮影しているものです。

倒れてもなお 筋ジスをわずらう男の走り続ける日々

5歳の時に筋ジストロフィーと診断された島崎賢一さんが主人公。

高校卒業までは順調だったのですが、その後の人生が印象的でした。バブル崩壊で不景気になり設計事務所の仕事がなくなるあたりが生々しいです。

 

「男心と好奇心」という章では風俗についての内容が書かれています。男性だとこういうことを書きがちなのですが、女性面からみると「最低最悪」の内容で不快でした。風俗で働く女性に対しては「仕事」なのでどうしようもない部分もあるのですが風俗に通う男性というのはどうしても受け付けない。風俗に通った話を面白おかしく書くのはどうしても受け付けません。

おそらく女性だったら風俗に行ったと男性から話を聞いただけでその男性を嫌いになるくらいの不快な内容なのでは?

 

その後は広汎性発達障害の娘を持つメンタルヘルスに問題のある看護師さんに惚れこんだ恋愛話も書かれていました。女性で子持ちでメンヘラは「地雷」というのは一般的な常識なのですがわからない人もいるのだなあ…と思ってしまいました。

(その後の彼女は自傷行為過食症解離性障害閉鎖病棟行き、と鬱病の症状が出まくりで褒めるべき部分が無いのでこの愛は正直に書くと実らなくてよかったのでは?と思いました。大きなお世話かもしれませんが…)

 

最後に母と父についても書かれています。母は脳梗塞に倒れるも二週間のリハビリを続け元通りに復帰を果たします。

父は…いい所が全くありませんでした。典型的な自滅するタイプの男性です。

ぎっくり腰からはじまりだんだんと体を壊し、お酒を飲み肝臓を壊し、入退院を繰り返したのちに作者が16歳の時に他界しています。自分の体が悪くなったら酒に逃げて体を壊すという流れが男性には良くあるので家族で酒を飲まさない様に注意すれば肝臓は壊さなかったのでは?と思ってしまいました。

 

福祉活動に積極的に取り組む姿勢が素晴らしいと感じました。

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倒れてもなお 筋ジスをわずらう男の走り続ける日々

著者 島崎賢一

発行者 瓜谷綱延

発行所 株式会社文芸社

2018年2月15日初版第1刷発行

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