「かぎばあさんのマンガ教室」というタイトルですがかぎばあさんがマンガ教室を開くわけではありません。
漫画家の岡品満さんが「かぎばあさんのマンガ教室」を開くというお話です。
主人公は星太。ママが勤めに出ており、パパが単身赴任でずっとおらず二重かぎっ子と呼ばれる存在です。
同じマンガ教室に通うゴロちゃんが聖子に「太っている」と失礼な事を言われてもぐっと聖子が我慢していて健気でした。
ゴロちゃんのお母さんが病気(病名不明)で可哀想に思って聖子は言い返さなかったとありましたが、それはそれ、これはこれで聖子は怒っても良かったのでは…
(ゴロちゃんは後ほど自分が悪かったと反省するので一安心です)
いつものかぎばあさんのお料理は今回は出てきません。レストラン「たむたむ」という不思議なお店が美味しそうな料理を出してくれます。かぎばあさんと同様の謎な存在が一つ増えました。
レストランではかぎばあさんが甘いもの好きで虫歯ばっかりだった事と、医者嫌いという事がわかります。
かぎばあさんは星太に「腹が立った時は十数えなさい、うんと怒った時は、百かぞえなさい」と見事なアンガーマネジメントを伝えます。児童書でここまできちんと怒りのコントロール方法を書いてあるのは素晴らしい。
毎回楽しみなかぎばあさんのお料理が出てこなくて残念でしたが「たむたむ」の料理も美味しそうで食べたくなりました。
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かぎばあさんのマンガ教室
作 手島悠介
絵 岡本颯子
発行者 大川松利
発行所 岩崎書店
1989年7月28日第1刷発行
1992年5月20日第10刷発行
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