小西弘一さんの書いた三兄弟の絆の物語です。
弘一さんの弟二人俊二さんと利三さんが筋ジストロフィーです。
三兄弟が施設から自立しようとする苦しさ等がまとめられています。
とにかく時系列がわかりずらく読むのに苦労しました。
いつどこで、だれがどうした。
という表現はほぼなく、「どうした」という説明だけで進んでいくので「いつ」「どこ」で「だれ」が「何」をしているんだ?
と混乱しながら読んでいました。
メインの主役も三兄弟で入れ替わるのでわかりにくい。
行政に対する申し出などもあったのですが、福祉の世界では住んでいるエリアによってかなり違いがあるので都道府県だけでも出してもらえたら良くわかったのですが。
大手私鉄本社へ団体交渉へ行く部分等は特に「いつどこでだれがどうした」が必要だとおもったのですが「いつなのか、どこなのか」が抜けていたためにイマイチよくわからず…
すごく思い切った行動なのでせめて何年の出来事なのか、どこの私鉄本社なのか、がわかると感情が入った気がします。
長兄の弘一さんの手記で、手術時の奥様への対応がドン引きでした…
家族への罵詈雑言は酷い。
全体的に男尊女卑の雰囲気があるのが気になりました。
(女性看護師さんや女性ボランティアさんの見方等…)
「不思議なボランティアさん」の主役の後藤さんは発達障害ですね…
障害があっても自立するという事は凄いことですが何年の出来事かわかればぐっと良くなると思いました。
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いのち煌めくとき 施設介護から地域へ自立する三兄弟物語
著者 小西弘一
発行者 日高裕明
発行 株式会社ハート出版
平成12年1月27日第1刷発行
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