命に対して学べる絵本です。
全体的に説教臭いので子供が読んでも面白くなさそう…
かいつまんでまとめると自分の命は他の命を奪って保たれているので自分の命は大事にしましょう、という事が書かれています。
そんなこと絵本を読む年齢の子供に話してもトラウマになりかねない内容なのではないでしょうか?
可愛い牛の絵の後に牛が電気ショック(銃?)のようなもので殺され、首辺りを大きく切られ血を抜かれ、皮をはがれてぶら下げられる絵が続きます。
こんな絵を見せられた後にお肉を食べたい、おいしそう、とは思いませんよ。
優しい子供なら「私はなんてひどい事をしていたんだ」と食欲がなくなるでしょうね…
そして唐突のメンタルにグイグイくる設定にうつります。
辛い事は辛いままにしないで助けを求めましょう、と書かれています。
そして唐突に女性が死にます。(おそらく主人公っぽい男の子の家族)
かなり若い女性が死んでいるので今までの絵本の内容から考えると変です。
命を学ぶ絵本なので高齢者の死というのはわかるのですが若い女性が死んでいます。
「いただきます」と「ありがとう」を大切にしましょうと最後に締めくくられます。
結局「命」「いただきます」「ありがとう」と全く違う言葉がそれぞれ大事と言う内容なので軸がぶれている様な気がしました。
「いただきますとありがとう編」「命編」と二冊に分けた方がよかったかも?
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こころのえ?ほん 命はどうしてたいせつなの?
作 大野正人
絵 ハラアツシ
発行者 政門一芳
発行所 株式会社汐文社
2015年9月初版第1刷発行
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