主人公メグのクラスメート、オスカーのお葬式からはじまるお話です。
淡々とお葬式が進むものの弟のスティーヴィーとメグはオスカーの死を信じていません。
オスカーにかかわった二人の女の子友達がどちらもクズだったためオスカーは不要な苦労をすることになります。
一人目のメグはアイルランドからニュージーランドに引っ越した後、謎のいじっぱりを発病しオスカーへのメールや連絡などをやめてしまいます。もしメグが意地をはらずにオスカーと連絡を取っていたらオスカーは自殺しなかったはず。
二人目のパロマはオスカーをスクールカーストの底辺に向かうよう誘導し、オスカーが嫌われるよう周りを操作しオスカーを自殺に向かわせた張本人。パロマはオスカーに「序列」について語りますがわかりやすく言えばスクールカーストです。パロマと出会わなければオスカーは自殺願望を持つことはなかったはず。
オスカーには足が不自由な弟のスティーヴィーがいます。この弟の足を不自由にさせたのが小さい頃のオスカーという不幸な出来事もだんだんとわかってきます。家族で車に乗っていた際の交通事故(衝突事故)でオスカーは母を亡くし弟の足も不自由になってしまうという10代の少年にとっては重すぎる現実ものしかかってきます。
隣に住んでいる女の子二人がどちらもクズだったオスカーの女運の悪さが輝いています。
読み終わった後はアップルパイを食べたくなります。
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キミがくれた希望のかけら
作 セアラ・ムーア・フィッツジェラルド
訳 中林晴美
絵 平澤朋子
発行者 飯田聡彦
発行所 株式会社フレーベル館
2016年10月初版第1刷発行
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