お母さまが統合失調症である中村ユキさんがマンガでわかりやすく統合失調症を紹介しています。
主人公は24歳の統合失調症の女性「こころ」さん。
統合失調症なのに「こころ」という名前なのはキツイですね…
(実際には脳の症状なので別に良いのか…?)
表紙の黒髪女性が本編ではベタなしになっているので表紙と統一して欲しかった。
こころさんのキャラが幼いので小学生くらいにしか見えないのがネック。
24歳実家暮らしで両親にも恵まれている「こころ」さんですが統合失調症になっています。
失恋や会社の失敗はあるものの誰にでもある事なので恵まれたこころさんでも統合失調症になるんだな…と思いました。
漫画を描かれている中村ユキさんの家庭はあまり恵まれておらず、家庭環境も悪かったのでお母さまが統合失調症になったのもさもありなんという感じでしたが、恵まれているこころさんが統合失調症になるのが生々しく感じました。
こころさんの幻聴のあたりは統合失調症あるあるですね。
普通の人からみたら「盗撮カメラがしかけられている」なんて言われても「わけがわからない」と言うしかありません。
幸いこころさんは家族や医師にめぐまれてどんどん回復の兆しを見せています。
きちんとした通院とお薬、家族の理解が大事なんだとはっきりわかります。
開発途上国の自然の声を(幻聴で)聴く人達が統合失調症と決めつけるのは違うんじゃないかなと思いました。
いわゆるシャーマン的な人たちがみんな統合失調症だったら私は怖いです…
日本では自分では気が付いていない統合失調症の人たちがかなりいるのできちんとした治療を受けて欲しいと思いながら読みました。
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マンガでわかる!統合失調症
著者 中村ユキ
監修 当事者のみなさん 福田正人
発行者 黒田敏正
発行所 株式会社日本評論社
2011年6月10日第1版第1刷発行
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