クレプトマニア(窃盗症)の人を理解しようと訴える本です。
日本語訳が堅苦しすぎて読みにくいので疲れる本でもあります。
イラっとする訳が多いです。窃盗の事を「ただで失敬」と書くのも嫌な感じです。泥棒しているのに「ただで失敬」と書くのは良くない。盗られた人に対して詫びが感じられない。
第Ⅰ部ではそれぞれの物語として「テリー・マーシー・リック・サンドラとその夫、トム」の物語を読むことができます。
…え…こんなことでクレプトマニアになるの…と思ってしまいました。
これくらいの事でクレプトマニアになるならほとんどの人はクレプトマニアになりますよ…とか思いながら読んでいました。
悩みの大きさは人それぞれなので本人にとっては大きな悩みなのかもしれませんが。
そして皆あまりお店の人の気持ちを考えていないので「イラッ」としました。
泥棒されたお店の人の気持ちも考えてあげて欲しい…自分が苦しいとかばかり言ってないで。
商品を盗られたお店の人がどれだけ失望したか考えて欲しい。
中にはお店の人に謝りに行ったりする人もいるのですが、謝るくらいなら盗るなよ…としか思えませんでした。
どうも私はクレプトマニアを理解するのは難しいタイプの様です…
第Ⅲ部は演習です。自分で不公正だと思う事のリストなどを書き出す演習もあるのですが、効果はあまりなさそうです。
私はクレプトマニアの人を理解するのは難しすぎると思ったので他の本も読んでみようかと思います。
商売をやっている人はクレプトマニアの人は許せないだろうなあ…
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クレプトマニア・万引き嗜癖からの回復 “ただで失敬"してしまう人たちの理解と再犯防止エクササイズ
著者 テレンス・ダリル・シュルマン
監訳者 奥田 広
訳者 松本かおり 廣澤徹
発行者 石澤雄司
発行所 株式会社星和書店
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