主人公はニューヨークに住んでいる16歳のテッド・バーガー。
親友のマークとマークのガールフレンドのニッキ、テッドのガールフレンドのレイチェルがメインで話が進んでいきます。
表紙はグチャグチャっと書かれたイラストです。
テッドとニッキですね。盛大なネタバレしている表紙です。
おおたうにさんが描いたイラストですが手抜きですね。
もう少しきちんと絵が描けるイラストレーターさんが描いた方が良かった気がします。
手抜きすぎて表紙が残念です。
ニューヨークっ子の気持ちが全くわからないなと思いながら読みました。
特にマーク。現代っ子とはいえ16、17くらいでお酒は飲むし娼婦は呼ぶし(テッドの為に読んだのでマークが何かをしたわけでは無いのですが…)アクティブすぎます。
通っていた飲食店の食べ物に毒を盛られて一日で死ぬことが分かったテッドはやり残した10の事を片づけていこうと努力するのですが、そこで小さなころに嫌な目にあったビリー・リフキンに仕返しをする、という項目が出てきます。
そしてビリーの家に向かうのですがそこは60階はありそうなドアマンのいる豪華な高層ビルでした。
苦労してビリーにあうものの、ビリーは二年前にスケボー事故を起こしてマヒが残り車椅子生活になっています。
体が不自由になってからまるで聖人のようになったビリーに面食らってしまうテッドのやり場のない気持ちが良くわかりました。
結局食べ物に毒は盛られておらず、テッドは死なずに生きているのですがパニック発作を起こしたりしてなかなか大変な生活を送ります。
その後テッドは好きなバンドのメンバーに誘われるものの断わり、自分のバンドを作る事になります。
そのバンドのボーカルがビリーというオチで物語が終了します。
憎んでいたビリーと和解してバンドを組むという爽やかなエンディングが良いですね。
車椅子のビリーの歌声を聴いてみたいです。
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ONE DAY 死ぬまでにやりたい10のこと
著者 ダニエル・エーレンハフト
訳者 古屋美登里
発行者 坂井宏先
発行所 株式会社ポプラ社
2005年3月25日第1刷発行
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