主人公はアンネリーゼ。戦争で崩れてしまった街をもくもくと歩いています。
お腹が空いており、オレンジの皮を拾うも、同じくお腹を空かせた弟に渡してしまいます。
その後、アンネリーゼと弟は親切な女の人に「はなのすきなうし」の本を読んでもらいます。英語で書かれていたので女の人はドイツ語に翻訳して読んでくれました。
そこでアンネリーゼのパパが闘えという命令に背いた事で殺されたことがわかります。
やさしい女の人のいた場所にはピノッキオ、ハイジ、ババール、ピッピの本もあり、外国からたくさんの本が集められている空間はアンネリーゼにとって幸せな場所となります。
アンネリーゼに本を読んでくれた女性は「イエラ・レップマン」という実在した女性でした。戦争で苦しむ子供たちにせめて本を…という優しい気持ちが伝わる絵本でした。
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子どもの本で平和をつくる イエラ・レップマンの目ざしたこと
文 キャシー・スティンソン
絵 マリー・ラフランス
訳 さくまゆみこ
発行者 野村敦司
発行所 株式会社小学館
2021年7月19日初版第1刷発行
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