孤独に暮らしていた足が不自由で車いす生活のシズカの所に言葉を話す不思議なサル、ノーマジーンがやってきてシズカの心が和らいでいくというお話。
シズカは殺人犯の娘で加害者家族のため世間からの冷たい目にさらされています。シズカの母(死刑囚)の死後ははシズカは施設で大人から虐待を受けながら厳しい生活を送ることになります。
世界観は終末論が囁かれる世界で異常気象のため熱波や豪雨なども起こり世界は荒れています。知的障害者をテロに利用する人がいたり銃を持った人もいるしシズカの女性一人暮らしは相当厳しかったと思われます。
ノーマジーンの持ってきていたスーツケースがこの物語のカギになっていくのですがオチをひっぱらずに最初に出していた方が良かったかも。
個人的に宗教が嫌いなのでシズカの母の存在にゾッとしました。
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わたしのノーマジーン
著者 初野晴
装画 市川春子
発行者 坂井宏先
発行者 株式会社ポプラ社
2013年6月5日第1刷発行
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