アスペルガーの心の三冊目です。
この本は読んでも響かなかったなあ。
一冊目と二冊目はアスペルガーの症状について書かれているので読んでいて「なるほど」と思ったり「知らなかったすまん今後気をつけます」とか思ったり学びになりました。
けれど三冊目のこの本はいわゆるアスペルガー商法っぽいニオイがしてしまった。
アスペルガーの人が描いた絵本だから発売できたような気がする。
作者のフワリさんの好きだったらぶちゃん先生について書かれているのですが、らぶちゃんがなぜ子供が好きかとかなぜボールが嫌いか等が描かれていなくて淡々と話が進んでいるので疑問だけが残ります。
結局らぶちゃんってどんな人かがわかりませんでした。
⁽変わっている人というのがわかれば良かったのかもしれない⁾
アスペルガーの心3というタイトルがあるのだからアスペルガーの作者ならではのポイントが欲しかった。
巻末の中村李衣さんとフワリ母さんの言葉が本の紹介にもなっていてわかりやすかったです。
絵本のあとの謎感は巻末の言葉で解消されました。
巻末を読んだあとに再度読み直すと「深い…」と思えました。
アスペルガーの心3 きんじょのらぶちゃん
フワリ 作・絵
発行所:偕成社
2015年2月初版1刷