乳児重症ミオクロニーてんかんのキヨくんが主人公。てんかん、多動、けいれん、知的障害等があり言葉もほとんど話す事ができません。
キヨくんは三歳を過ぎた頃から食事療法のケトン食を食べており、普通のご飯が食べられないという厳しい日常もあります。
キヨくんには妹がいます。ゴールデンレトリバーの天です。天は優しくキヨくんを助け家族の一員になっていきます。
言葉があまり出なかったキヨくんですが、12年目にようやく「かあさん」という言葉が出てくるようになります。
キヨくんの母の言葉で「おじさんになった聖憲がおばあさんになった私をママと呼ぶというのがいやだなあと思った」から「かあさん」呼びにこだわったことが書かれていました。なるほど…家族ならばこういう小さなこだわりは大事にしないといけませんね。
家族、友人、犬の天に助けられ、愛されているキヨくんの生活ぶりがわかりました。
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12年目のお・か・あ・さ・ん
著者 綾野まさる
本文イラスト 松浦ヒロミ ふかわこういちろう
発行者 日高裕明
発行 株式会社ハート出版
平成20年7月20日第1刷発行
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